序章 「底辺、訳者を騙りて咲はるる語」
1、「近衞舎人どもの稲荷詣でに、重方、女にあひし語」
2、「頼光の郎等ども、紫野見物の語」
3、「圓融院の御子の日に参りし曾禰好忠の語」
4、「尾張守の五節所の語」
5、「越前守為盛、六衛府の官人に付したる語」
6、「歌読元輔、賀茂の祭に一條の大路を渡りし語」
7、「近江国矢馳の郡司の堂に、田楽を供養せし語」
8、「木寺の基僧、物咎めによりて異名を付けられし語」
9、「禅林寺の上座助泥、破子を欠きし語」
10、「近江の舎人の秦武員、物を鳴らせる語」
11、「祇園の別当感秀、誦経に行はれし語」
12、「或る殿上人の家に、忍びて名僧の通ひし語」
13、 「銀の鍛冶延正、花山院の勘当を蒙る語」
14、「御導師仁浄半物に云ひ合ひて返さるる語」
15、「豊後の講師、謀りて鎮西より上りし語」
16、「阿蘇の史、盗人にあひて謀りて逃げし語」
17、「左大臣の御読経所の僧、茸に酔ひて死にし語」
18、「金峯山の別当、毒茸を食ひて酔はざりし語」
19、「比叡山の横川の僧、茸に酔ひて誦経せし語」
20、「池の尾の禅珍内供の鼻の語」
21、「左京大夫、異名を付けられし語」
22、「忠輔の中納言に異名を付けし語」
23、「三條の中納言、水飯を食ひし語」
24、「穀断の聖人米を持ちて咲はるる語」
25、「弾正の弼源顕定陰部を出だして咲はるる語」
26、「安房守文室清忠冠を落として咲はるる語」
27、「伊豆守小野五友が目代の語」
28、「尼ども山に入り、茸を食ひて舞ひし語」
29、「中納言紀長谷雄の家に犬をあらはしし語」
30、「左京の属紀茂経鯛の荒巻を大夫に進る語」
31、「大蔵の大夫藤原清廉、猫をおそれし語」
32、「山城介三善春家、蛇を恐れし語」
33、「大蔵の大夫紀助延の郎等唇を亀に咋はるる語」
34、「筑前守藤原章家の侍錯つ語」
35、「右近馬場の殿上人の種合の語」
36、「比叡山の無動寺の義清阿闍梨が鳴呼絵の語」
37、「東の人、花山院の御門を通りし語」
38、「信濃守藤原陳忠、御坂より落ち入りし語」
39、「寸白、信濃守に任じて解け失せし語」
40、「外術を以て瓜を盗み食はれし語」
41、「近衛の御門に人を倒す蝦蟆の語」
42、「兵だつ者、我が影を見て恐れを為す語」
43、「傳の大納言の烏帽子を得る侍の語」
44、 「近江国の篠原の墓穴に入りし男の語」
終章 「文立ちたる者我が著を読まれて怖れを為す語」
132ページ 4.19 MB
全44話の現代語訳・語注・解説・原文
2014年11月24日 PDF版発売開始
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幾つか今昔物語関連の朗読動画を作ってみたのだが、あまり朗読に興味が無い底辺にとって録音作業は苦痛であった。
一方、補足説明を書き進めて行く過程では極めて心が躍ったので、一巻だけ纏めてみる事にした。
無論、古典よりも実用書の執筆を期待されている事も重々自覚しているので、続編の予定はない。
恥を上塗る前に古典を真面目に語る苦行からは離脱したい。
以後の今昔解説は漫画の方で細々と続ける。