非業界人にこそ知っておいて欲しい「IT業界の文化」について ~無能が勝ち組に回る方法~
2019.3.16|IT
結論
「IT業界人の立ち回り」は近未来のスタンダードになる可能性があるので全力で学ぶべき
とりあえずIT系の集まりに顔を出してみた件について
別に底辺はITエンジニアでも何でもないのだが、エンジニアの勉強会に頻繁に出席している。
(こういう人間はやはり珍しいらしい。)
ラズパイとかルビィとかパイソンとかアジャイルとかDevopsとかギットハブとか。
意味は良く解からないが、それらの単語はいっぱい聞いた事がある。
(皆様懇切に教えて下さるのだが、聞いた側から忘れる。)
彼らが何を言っているのかは理解出来ないのだが、その集まりに顔を出すのは非常に面白い。
何故なら、勉強会を主催したり出席するようなITエンジニアは概ね優秀で前向きだからである。
また新しい業界なだけあって、IT業界は仕事の進め方が非常に先進的である。
底辺は創業百年の守旧的な老舗で働いた経験もあるので、その落差を鑑みるだけでも非常に興味深かった。
明治時代に洋行商社マンと地方小作人の働き方が別次元で異なっていたように。
IT業界人と旧来の産業人はミーム格差が大きい。
(優秀な人間しか「エンジニア」になれないのだから当然だが)
業界文化の違いがそのまま所得格差に直結している以上、人民の生活水準を向上させる為にはIT業界で起こっている事を「その他大勢」に知らせなくてはならない。
(ごめん、↑は建前。文化ではなく純粋な知能格差に起因していると底辺は捉えている。)
以上の理由から、底辺がここ最近のIT業界出入りで学んだ事、それも用いられている向上手法を書き連ねて行く。
ライトニングトーク
主に技術分野をテーマになされる数分のスピーチを指す。
LTとも略される
元々アメリカから入って来た文化。
今、都会のエンジニア達の間で流行している。
嘘だと思ったら「ライトニングトーク イベント」で検索してみて欲しい。
東京・大阪であればかなりの数のイベントが行われている。
底辺は下記のサイトをイベント参加や開催に利用している。
https://connpass.com
傍目から見ると仕事の話をスライドショーで語っているだけにしか見えないかも知れないが
ブレーンストーミング・ディスカッションの基本マナーを参加者全員が理解していないと会そのものが成立しない。
(体育会系の社風を誇らしげに自称する企業が真似ようとしてもLT風の苦役が増えるだけである)
もしも貴方が街中に住んでいるのであれば、一度覗いてみられる事を推奨する。
不運にしてそこが鄙であるのなら、下に参考動画を貼っておく。
世の中にはこういう集まりが頻繁に催されており、言うまでもなく成功者はこちらのクラスタに居る。
技術同人誌
同人誌と言えば、多くの方が成人向けのいかがわしい書籍を連想されるかも知れない。
だが、公共を益する趣旨の文化的・学術的なものも多い。
その中でも、IT系の同人書籍は「技術同人誌」と呼称される。
向上心あるITエンジニアの間では、これの執筆が流行しており、少なくとも学習・交流・求人に貢献している。
2016年に「技術書典」なるイベントが秋葉原で開催され、大いに好評を博した。
この大会は年々勢いを増し、2018年秋大会(僭越ながら底辺も出展した)では1万人以上もの来場者を集める快挙を成し遂げた。
勿論貴方は
「コミケに比べたら大した数ではないじゃないか」
等という悲しい反応をしない。
学習と遊興の違いが解らない者はここには居ないからである。
底辺が特に衝撃を受けたのは、技術書典がリクルーティングの場として機能していた点である。
大学生や高専生の出展ブースに名刺を配っている目敏い経営者を数名目撃した。
またpixiv社は技術書エントリーなる制度を設けており、今後の動向は興味深い。
非エンジニアの方へ
技術的素養が無く、知的労働とも無縁で、周囲には愚者しか居らず、極めて固陋な環境に在る貴方へ。
今回のエントリーは貴方にこそ関係がある。
何故なら、IT業界で生み出されたルールやフォーマットは、貴方を拘束し制限する檻として、これから押し寄せ続けて来るからである。
産業革命で生み出された工場労働者の管理方法が結局は農村にも(それも最悪の形で)導入されたように。
「頑張って適応しないと滅びますよ」などと脅すつもりはない。
(その手のエントリーは書き飽きた。)
「適応者の成果物に触れる為の検索ワードはこれですよ。」
と提示したかっただけである。
・ライトニングトーク
・技術同人
他にも色々見聞してきたが、解り易さからこの二つを選んだ。
端的に言えば、この二つは自身の力量・センスを証明するためのアウトプットツールである。
(個人が個人であるにも関わらず個人戦を強いられる現代社会を象徴するツールだとは思わないだろうか?)
少なくとも、動画や書籍のフォーマットに落とし込んでしまえば、貴方の成果物は社会に対してのリンクが発生する。
IT業界の成功者が成功を勝ち取れたのは、このリンク数が膨大であることに所以する。
まずはこの二つに直接触れて、どのようなものか確かめて欲しい。
その上で、自身に再現可能な部分がないか模索して欲しい。
(勿論、それ以外の勝ち筋が貴方に残っていると信じた上での提案であるが)
無能が成功するコツは、成功者が集まっている業界で生まれたノウハウを速やかに習得することである。
知能格差は絶対に埋まらない。
嘘だと思うなら親の顔を思い浮かべてみよ。
…な?
だが、知識格差であれば話は異なる。
努力や工夫といった不正が関与する余地があるのだ。
知識格差は埋める事が出来る。
埋めるどころか、やり方次第ではブルーオーシャンでの初心者狩りすら可能になる。
(白人酋長モノとか異世界モノとか、最も唾棄されてきた発想ではあるが。)
まずはLTと技術書をチェックしてみること。
そしてIT業界が持つ風習の意味を精査すること。
(貴方の目に特に珍奇に映る箇所を掘り下げること。)
そうすれば、貴方なりの打開策が見つかるだろう。
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エントリーありがとうございます。
先日長岡で開いた技術同人誌の読書会では、このエントリーに載っている技術同人誌の箇所とほとんど同じことを参加者の皆様にお伝えすることができました。
このエントリーを読んで、さらに情報を追加して新潟県の皆様に技術同人誌やIT業界についてお伝えできそうです。
地方と大都市圏には、ヒトモノカネだけでなくこういった発想や概念、文化の格差が著しいと実感しました。
こうしたものを地方に輸入することで地方の発展に繋がる可能性があると読書会を開いてみて思いました。
2019年3月16日 11:31 PM | 新潟の名産専門家 |
新潟の名産専門家様
読書会お疲れさまでした。
素晴らしい活動をされていると思います。
確かに地方と大都市圏ではインフラ格差以上に文化格差が大きいですよね。
問題は解り易いインフラ格差には皆が着目するのですが、文化格差について論じられる機会が少ない点です。
私はこの点をもっと重点的に掘り下げ、より多くの方に『翻訳』をお届け出来れば、と考えております。
2019年3月17日 9:10 AM | teihen |
非エンジニアに理解されないので、我慢して合わせて生きてきていますが、自分の思考がスタンダードになる日がくるのか期待してしまいました。
・課されたことをやっていれば、9割サボっても良い。
・平凡な1000人のエンジニアと、かなり優秀なエンジニア5人では同じ成果が出る。(200人分の報酬をくれ)
などなど
ちなみにITエンジニアを創出するビジネスをやってみようか考えています。
httpsじゃないので、ブラウザによっては注意エラーが出てますので、対応策を提案できますが、需要ありますか?
2019年4月18日 11:32 AM | フルスタックエンジニア |
フルスタックエンジニア様
仰る通り、社会はエンジニア的な発想に寄って来るとは思います。
ただ農業革命や産業革命が起こったにも関わらず未だ大半の人類は計数に疎いので
あまり期待しない方が良いでしょう。
>httpsじゃないので、ブラウザによっては注意エラーが出てますので、対応策を提案できますが、需要ありますか?
これに関しては必要なサイトからクラウドソーシングサービスで発注しているので、何かに登録される事を推奨致します。
2019年4月19日 2:38 PM | teihen |