【犬の首輪賞】 余剰労働力の活用方法提案 「海外工場視察員」  - 無限の地平はみな底辺

【犬の首輪賞】 余剰労働力の活用方法提案 「海外工場視察員」 

2015.1.29|犬の首輪賞

このエントリーをはてなブックマークに追加
Check

Pocket


犬の首輪賞(あまりにも低劣なネーミングを心苦しくは思っている)に応募して下さった方の提案を1件公開する。

底辺では実現し得ない点と、この発想の存在を公有しておきたいと考えた事が、記事化の動機である。

 

 

ワンフー様の提言 「海外工場視察員」

 

底辺様へ 「余剰労働力の活用」に応募致します。

「海外工場視察員」を提案します。


昨今、エアバック問題のタカタや異物混入問題の日本マクドナルド等日本企業の海外工場における考えられないような品質低下が続出しています。
これらの何が驚きかというと、日本人社員が現地下請け工場に何年も行っていなかったらしいという事です。
日本人ならどんなに最悪の底辺層の人間でも1年以上たった青カビの生えた肉や下に落ちた肉を商品にしたら駄目だという事は知っています。
またハンバーガーの中に異物が入るのは駄目だという事も知っています。
しかし中国やタイ、メキシコの現地作業員がどれほどいい加減な働きをしているかは簡単に想像出来ます。

日本企業は、古来より下請けに丸投げする伝統があります。
同じ日本人の社員ならどんなに低レベルの下請けでも最低限やっては駄目な事の判断は出来ます。

しかし海外の下請け会社の場合、そもそもその判断自体が出来ないでしょう。
例えばマックのハンバーガーを作っている海外工場の現地人がトイレで大便をした後、本当に手を洗うでしょうか?
自分は疑いを禁じ得ません。
日本人のすごさは古来より、底辺層のレベルの高さです。
たぶん失われた20年と言われた今日においても底辺層だけで比較すれば日本人は世界一優秀だと断言できると思います。

 

そこで本題に入りますが、

日本の海外子会社&海外下請け会社に工場視察員として本社より派遣され現場をチェックさせ、それを報告させるのが仕事です。

視察員の給与は年収200万円位で外国語も出来なくてOKです。
資格は日本人といての感性を持っている。

ただそれだけです。

日本人が現地工場の現場を見に行くだけで、現地作業員はチェックされてる緊張感を与えられ手抜き出来なくなります。
そして仕事はただ現地の状況はスマホ等で撮影して報告するだけでもOKなので、特に外国語が喋れなくても問題ありません。
高賃金の本社の社員を海外に派遣するので、経費がかかり結果として現場の工場がノーチェックになるのです。
全く別会社が低賃金で海外に行く分には本社の給与体系には全く影響しません。

そして、今まで無職だった若者には長期海外旅行が出来ておまけに何年かの契約期間終了後には

たぶんネイティブの現地語が喋れるようになっているでしょうから海外現地留学したのと同じ教育効果が本人にも得られます。

今回の騒動で出したタカタや日本マクドナルドの何千億円レベルの損失に比べればこれくらいの経費は安いものだと思うので、需要はあるはずだと思います。
そしてこれによって日本企業の品質向上に繋がれば、即ち国益に帰すると存じます。

如何でございましょうか?
では、何卒ご検討頂ければ幸いです。

FROM ワンフー

 

 

底辺から

 

この提言の最大の欠陥は、

経営者や株主に「日本人としての感性」が欠如しているから、これだけ問題が頻発している点なのだが、敢えてその点は考慮しない。

 

この様な提案が存在する、と云う事実をオンライン上に遺しておきたいのである。

愚かな人が何を聞いても学習しないように、賢い人がここから何らかのテイストを掴みとってくれるだろう。

 

似た様なアイデアは既にあるだろうし、どこの企業も何らかの措置は講じているだろう。

だが、改めて文章化しておく。

この様な提言が我々素人から生まれると云う事は、現状「出来ていない」からである。

 

ここに置いておけば、思案している誰かが辿り着いてくれるかも知れないし、正のコンセンサスの一部になれるかも知れない。

その様な一縷の望みを掛けて、ここにテキストを置いておく。

 

ちなみに、監視業務に余剰人員が充てられる事はまずないだろう。

組織に限らず、信用構築作業に信用度の低い者を担当させる筈がないからである。

 

色々欠陥ばかり挙げてしまったが、御提言下さったワンフー様には心から謝辞を述べたい。

そして、底辺なりに貴方の御提言から学び、必ずや日本に還元する事を約束する。

 

[subscribe2]

 

コメント一覧
  • 記事とズレますが、2045年問題についての底辺様のご意見が聞きたい!


    2015年1月29日 11:18 PM | 匿名 |

  • なるほど、こういう趣旨の募集だったのね
    名称をひねり過ぎててアサッパリわからんかったわ


    2015年1月29日 11:44 PM | 匿名 |

  • グローバルグローバル、金儲けもグローバル化。
    グローバルグローバル、モラル底辺もグローバル化。
    ・・・誰か続きの詞を・・・

    監視は自前と外注があり、
    自前なら特命係長みたいなのを一定数抱え込む必要です。
    これは良識ある権力者が所有しなければ、利用されて死にます。
    外注なら専門法人が請負って従業員がその視察に行くわけですが、
    政争に利用されるのがオチじゃあないでしょうか。
    通報され得る外部監査なんてだれがわざわざ頼むのかと。
    しがない忍者みたいですね。


    2015年1月30日 12:27 AM | 1000$ |

  • おーるおあなっしん
    足りないのに足さない
    足りてるのに足す
    底辺民は責任を取りたがるのに元締めは責任を嫌う

    一億総中流
    一億総底辺ときて次は
    一億総社長の時代かな?いや傭兵か?


    2015年1月30日 7:04 AM | いぬ |

  • 先ずは、拙案をご掲載頂きありがとうございます。

    >経営者や株主に「日本人としての感性」が欠如しているから…

    やはり、消費者側からの自然淘汰圧によって、品質に重点を置かない企業は生き残れない事をトップの骨の髄まで解らせる必要があるのでしょう。

    品質を客観視出来る仕組みを作れば、彼方系の食品でも、ここまで毛嫌いされないのに、愚かだなぁと思っています。


    2015年1月30日 10:21 AM | ワンフー |

  • 11:18様へ

    我々人類が2045年までに、向上させるべきは「知能」以上に「知性」であると気付けば、さしたる問題にはならないと確信しております。



    11:44様へ

    申し訳ありません。
    企画の発端が「犬の首輪をくれ!」と云うリクエストに基づいておりますので。


    1000$様へ

    結局、資本の論理で権力を集中できない欠陥組織が淘汰される事により、ベターな解が生まれると思います。


    いぬ様へ

    この時代は70億総流民の一面もあると感じております。
    結果として、2020年代は国家主義再評価の時代になるでしょう。


    ワンフー様へ

    企業の所有者(コストカットを命じた投資家)にとっては全てが想定内だと思います。
    早い話、彼らは金を出す代わりに、出資先の未来を叩き売らせるビジネスモデルを採っているのですから。
    消費者としての我々の防衛策は、その様な資本構造を持つ企業を知悉して評価し合う事で落ち着くでしょう。

    (原田泳幸が招聘された企業のサービスは利用しない、等)


    2015年1月30日 2:37 PM | teihen |

  • 原田で思い出したが、以前にライフハック的に原田泳幸を取り上げてたはず
    今ならどう書く?


    2015年2月2日 2:54 AM | 匿名 |

  • 2:54様へ

    あれから変わってないです。

    個人の立ち回り方法としては、あれも一つの在り方。
    サラリーマンとしてはあり。
    ただ、数値を捻りだす能力しかない人間を経営者に据える様な企業は、ブランドの切り売りを開始したと判断するべき。

    これが私の所感です。


    2015年2月2日 1:10 PM | teihen |

  • 水を差すようで申し訳ないのですが、この業態は各々の業界の製造現場に精通している人じゃないとできないように思えます。

    たとえば、製薬企業の工場の場合、普通の日本人の感覚で仕事をすると海外当局の査察を受けた時に重大な指摘(生産停止レベル)をされるということはあります。
    また、海外の工場(日本もですが)は企業もしくは公的機関の査察が入るとき、現場に作業者が残らないように指示されます。
    また、法令や規制などに関連しない場合は、目の前でヤバいことを平気でやったりします。これも日本人と外人の両方に当てはまります。

    以上、実際に経験したこと内容です。

    少なくとも、製薬業界の工場の監視業務は各国の法令なり規制、設備などの知識がなければ務まらないと考えます。


    2015年2月15日 8:41 AM | a |

  • a様へ

    同感です。
    現代社会はこれから先も複雑になり続けて行くので、専門性を習得する能力の無い人間は雑用すらさせて貰えなくなるでしょう。

    そして、改めて最初の議題である、
    「向上心も自主性もない人間を社会がどう扱うのか?」
    に戻る訳です。


    2015年2月16日 4:40 PM | teihen |

この記事にコメント

*

WordPress › エラー