自分の価値を高める方法


己の無価値性を正確に認識する事が、価値向上のスタート地点である。

 

1、付加価値は貴方の価値では無い。

2、貴方にとって価値がある事柄が、他人にとってもそうであるとは限らない。

 

この2点さえ弁えていれば、些細な躓きの確率は激減する。

逆に、人間関係を上手く築けない人の多くはこの2点について配慮した形跡が見当たらない。

 

「自分の価値を高める方法」

些か漠然としたタイトルであるが、上述の切り口で語って行く。

 

 

貴方が思っている程、他人は貴方に興味がない。

 

とある小さなパーティーの場でのこと。

10人位の輪で皆が数十秒程度の簡単な自己紹介をしていた。

「私は底辺と申します。 兵庫県から参りました。 肉が好物なので本日のパーティーは楽しませて頂いてます。」

(↑ こんな感じ。)

 

すると、最後に順番が回って来た老人が長々とスピーチを始めた。

要約すると、以下の内容である。

 

1、自分は定年退職者であるが、ただの定年退職者ではない。 

2、会社と喧嘩別れして早期退職したが現役時代はスーパーエリートだったのだ。

3、その証拠に○○大学を卒業しており、仕事の片手間に○○の資格まで取得した。

4、私は○○と云うSNSを使用しているが、素晴らしいのであなた方も是非使用しなさい。 そして私をフォローしてね♪

5、これからの時代はIT位は使いこなせなきゃ駄目だよ。 最近の若者は勉強が足りない!

 

相手が年長者と云う事もあり、皆大人しく耳を傾けていたのだが、途中で主催者の方が言葉巧みに老人の話を打ち切ってくれた。

余程の事だったのだと思う。

 

その後、座談が始まったが、その老人は周囲から形式的にしか話し掛けられなかった。

連絡先交換もその場では行われなかった。

解散してから老人以外の殆どの者が互いに連絡先を教え合っていたからである。

 

この出来事から、無理に教訓を引き出すつもりはない。

ただ、序文の様な事を底辺が感じただけである。

 

 

人間の程度など、他者から見れば幾らでも推測出来るものである。

 

体格・骨格を見れば肉体的な強弱は大体推測出来る。

10秒話せば、相手の賢愚も想像が付く。

食事を同席すれば、それだけで育ちが解かる。

貴賤貧富についても、口に出さないだけで誰もが正確に理解している。

 

故に、「価値アピール」にあまり効力はない。

アピールしている本人の価値観が知られるだけである。

 

「価値は既に皆に推測され終わっている」

 

コミニュケーションはこの前提で始めると道筋が立て易い。

(上手く行くとか好かれると云う意味では無い。)

 

 

 

例え優れていようと

 

ドクター中松がその業績の割に冷遇されているのは、自身の功績を誇示し過ぎるからである。

恐らく本人は「私の功績が十分に知られていないから私が正当に評価されない」とでも思っているのであろう。

少なくとも、自己顕示欲過大者である底辺の目にはそう映る。

 

 

人間は人間を認める事にはまだ我慢できるが、人間を認めさせられる事への耐性は低い。

誇示せずとも大体のラインは認知されている。

それでも不当な扱いしか受けない場合は、世界が貴方の価値基準をさほど重視していないのである。

もしくは、貴方が自尊する以外の部分の欠陥があまりにも大きすぎるのである。

 

カネの無い者が商品を持ちだすのが犯罪であるように、

価値の無い者が敬意を強要することは罪悪である。

そして大抵の場合、貴方の誇りは他人にとってどうでも良い事柄であったり、過剰評価に映る。

 

その原理さえ知っていれば、自己の価値を上昇させる事が出来る。

 

 

 

 

価値の無い人間が付加価値にしがみつく

 

これは底辺が戒めのため自身に銘じている言葉である。

出典は覚えていない。

若い頃読んだ漫画にそういうワンシーンがあったのかも知れないし、大恥をかいて身に付いた思考なのかも知れない。

 

金を持った時。

名士と交わりを持った時。

事業を成し遂げた時。

名物。・銘品を獲得した時。

魅力的な異性を連れ歩く時。

 

周囲は讃えるかも知れない、羨むかも知れない。

だが、賞賛されているのはカネやコネであって自分自身ではない。

 

人間は人間を絶対に評価しない。

構造的にそうなっていない。

故に、人間は人間を褒め讃える。

それが人間社会の構造である。

 

この原理さえ知識として知っていれば、錯覚をせずに済む。

大抵の人間は他人を付加価値部分でしか見ない。

自分自身については、ありもしない本質だの内面だのを理解する事を他者に強要する癖にである。

 

故に社会の中で貴方が自分の価値を高めようと思えば、2通りの方法を併用するしかない。

 

1、他人の誇りに感じている付加価値部分を正確に評価した上で、相手が本質部分だと考えている部分を「その人物固有の価値として」評価する。

2、自分のランクよりも高い付加価値品を安売りしている時にでも購入して無言で身に付けておく。

(今は学歴や車が安売りされており、金地金が高騰している。)

 

漠然と「価値を高めたい」と検索する程度の価値であれば、この程度で高まる。

要は1・2の逆さえやらかさなければ良いだけである。

 

掘り下げて解説しておく。

1は特定の相手にとっての貴方の価値を高める常套手段である。

宗教屋や詐欺師や代議士が多用する手口なので、万が一自分が仕掛けられたと感じた時は最大まで警戒レベルを引き上げて欲しい。

 

2は不特定多数を相手に貴方の価値を高める手段である。

大切な事は貴方の生活圏・年齢・所属業界の価値基準に準拠してこれを行わなくてはならない点にある。

不毛なマウンティング合戦が日常化している生活圏では、貴方の価値向上自体が攻撃対象にされる可能性が高い。

貴方の居場所が貴方の向上を阻むのであれば、その場所は切り捨てなくてはならない。

でなければ貴方ほど向上心のある人間が、無価値な業界や無価値な地域や無価値な企業と心中させられる可能性がある。

 

 

 

今居る環境、今付き合っている人間の存在が、貴方の価値上昇にとっての敵であるか否かについて迅速に判別して欲しい。

ノミは卓絶した跳躍力で知られる昆虫である。

だが、コップを被せて放置していると、コップの外から出された後も、コップの高さまでしか飛べなくなってしまう。

 

ダウンロード

 

 

 

 

 

 

 

自分の価値は、自分の成長を願う環境で向上する。

故に、貴方の向上を呪ったり妬んだりする人間からは速やかに距離を置かなくてはならないし、

貴方自身もマイナス側の人間だと周囲に錯覚されないように留意しなくてはならない。

 

世の中に様々な価値観がある事は、人間個々のプライド保全に役に立っている。

(貧富の差が大きい地域程、信仰心が重視されるのはその為である)

故に、特定の人間関係の中で自身の価値を高めたい場合は、相手が重視する価値を正確に見極めなくてはならない。

相手が不特定多数であれば、2ちゃんねるで無難に褒められているブランドをそれとなく揃えるのが楽な道である。

不特定多数に哲学や美学の披露を模索するのは時間の無駄である。

何故なら、人間の内面などは他者にとっては既に露呈済みだからである。

 

 

リクエストに「自分の価値を高める方法を教えて下さい」としか書かれていなかったので、この様に漠然としたエントリーとなった。

書き終えて不満はない。

どうせ底辺の細部の価値観など露呈済みであろうから。

 

 

 

もしも、貴方の仰る価値が「ビジネスマンとしての」と云う事であれば、手引きを一冊推奨しておく。

 

社内外にファンを増やす 感じよさの秘訣 壁を乗越えた営業マンはなぜていねいな仕事に本気でこだわったのか。 社内外にファンを増やす 感じよさの秘訣 壁を乗越えた営業マンはなぜていねいな仕事に本気でこだわったのか。

森本 大輔



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21件のコメント

  1. Name *

    あなたのご意見 *

  2. ヤス

    底辺様
    今回も素晴らしい考察ありがとうございました。
    >価値の無い者が敬意を強要することは罪悪である。
    私は以前の職場でひどい目に遭い、思い出しては腹が立ちます。
    今後もアンテナを広げて、勉強していきたいと思います。

  3. 多那

    >ドクター中松がその業績の割に冷遇されているのは、自身の功績を誇示し過ぎるからである。

    とにかくアピールしろ!目立て!そうすれば必ずファンは付くようになる!が底辺理論ではなかったのでしょうか?
    業績をアピールしなければ目立つこともできないのでは?

  4. teihen

    ヤス様へ

    ただ人間誰しも、ありもない価値への賞賛を強いる面はあると思うのです。
    (一体、真に価値の有る人間がどれだけ存在するのでしょう?)

    私は己のそういう卑俗な弱さを戒めつつ、他者の深奥に隠された価値を見出せる者でありたいと願っております。

    どうか貴方の価値が皆様に伝わりますように。





    多那様へ

    勿論、目立つ事は重要なのですが。
    中身を宣伝力が上回り過ぎた場合、中松現象が発動してしまうのです。

    例えるならば。
    私が記事を全く更新(中身)せずに、多那様に対して記事宣伝のメルマガ(宣伝)を送り続けるようなものです。
    そうした場合、貴方は私を見放す事でしょう。

    私にとっての誇示とは、ありもしない業績を誇張する事ではなく、精進と挑戦を重ねる事だけです。
    所詮、私も宣伝過多の俗物ですが、私なりに中身を磨き続けて行く所存です。

  5. 1000$

    >中身を宣伝力が上回り過ぎた場合、中松現象が発動してしまうのです。

    これはありますね。
    賽賤代わりに買った記事中の書籍ではありませんが
    「丁寧な人」こそ、営業マンとしてトップランクに食い込んでいます。
    (勿論、「金だけ今だけ自分だけ」精神を加えれば瞬間最大風速”は”トップランカーの位があがります)

    私の場合、ウェブで探せば見つかる書類を参考資料として一枚印刷しただけで、矢鱈喜ばれたことがあります。
    この場合、安売りにしてしまう恐れがあるのでそこは気をつける必要はありますが・・・
    この辺りは見せ方(この場合では、いつ、どうやって書類を見せるか)次第ですね。

  6. 多那

    つまり、ウデンワのようなネタ発明でなく、もっとメリットが分かりやすい発明をしろと。やっぱり中身も大事なんですね。

  7. teihen

    1000$様

    書籍がお役に立てる事を願っております。

    >私の場合、ウェブで探せば見つかる書類を参考資料として一枚印刷しただけで、矢鱈喜ばれたことがあります。

    これはありますよね。
    1000$様にとって何気ない事でも、相手の評価軸からすれば有り難いことだったのかも知れません。



    多那様へ

    中松批判ばかりするつもりもないのですが、彼の発明は「必要を満たす物」ではなく、「発明家としての自分を誇示する物」の比率が多過ぎる気がするのです。
    故に彼は「発明家」ではなく、「自己宣伝の好きな人」だと私は捉えております。

  8. Y.H

    今回も自身の反省点が多々みつかりました。ありがとうございます。

    ところで、「労働市場における」価値向上にはあまり触れていなかったかと思いますが、「専門スキル」を伸ばすのは今回の記事ではどの様な位置づけになるでしょうか?

  9. teihen

    Y.H様へ

    今から申し上げる事は極論ですが。

    (賃金)労働者としての価値は需給でのみ決まります。
    ですので、専門スキルは賃金労働者と云う社会的立場から脱却する事を目的に身に付けるべきだと思います。

  10. 幸福賢者

    >貴方が思っている程、他人は貴方に興味がない。
    それならば放っておいてくれればいいのに、無用な干渉を受けてばかりなのが困りものです。
    称賛も批判も興味には違いないとすれば、人はよほど他人に依存しているように思えます。

  11. teihen

    幸福賢者様

    ですが、他人は「無用な干渉を出来る自分」に酔いたがります。
    無論、それは人間の本能なので根絶は出来ないでしょう。
    故に、その人の業を折りこんだ上で立ち回る事が必要になって来るのではないでしょうか。

  12. 匿名

    世の中が働き手に求める市場価値のハードルが、年々上がっているように思います。
    この前ある番組で、「いい美容師とはどんな美容師か?」という特集をやっていました。
    いろんな意見はあれど1位は、「お客さんの言いたいことを察することができる美容師」でした。
    私は心底ゾッとしました。
    確かに察するとか気が利くとかはどんな仕事においても役立ちます。
    しかしそんな人間ばかりが働くようになったら、消費者はますます自分の言葉を持たなくなり、経験やスキルのない人間(身に付けるチャンスに恵まれなかった人間)はますます不利な立場に追いやられます。
    卑しい見方ですが、価値とは相対的なものなので、文中のご老人のような方がまだまだ生息していることに、ほっと胸をなでおろしてしまいます。(あまり親しくなりたくないけど)

  13. teihen

    9:35様へ

    実はこれは社会の多様化と関係があるのです。
    大量生産型の社会では「予めある程度決まっている需要を満たす」事が労働者に求められました。
    逆に、多様化時代の現代では、「如何なる需要が存在するのかを汲み取る」事が出来る人材が喜ばれます。

    無論、多くの経営者や顧客がこれを言語化して理解する事が出来ていません。
    だからこそ、汲み取る能力を満たす事で現代を渡って行くチャンスが生まれるのです。

  14. Name *

    「なりたい自分になる」系の言葉を体感5割り増しでリアル、ネット問わず聞くようになった気がします。
    大抵は裏に株かFXか不動産のクロージングが待ってるだけですがこの言葉私は大嫌いです。

    いや文字にするだけでもスッキリしますね。
    本文とは殆ど関係ありませんが。

    「なりたい自分?これか?(サツタババッサー)で?なんだって?」という妄想が脳裏を過ぎったところで寝ます。

  15. name

    サムネイルのあのネタに触れてくれるのかと思ったのに残念です…

  16. teihen

    1:28様

    確かにサツタババサーがあれば、そこそこなりたい自分にはなれちゃいますよね。
    問題は大抵の提供者が「カネの稼ぎ方」を提供する能力がないだけで。


    7:59様へ

    「ゼロサムな世界に向いた人材とは?」
    と云う趣旨の記事でも今度書いてみます。
    別に不動産が100%のゼロサムビジネスとは言いませんが。
    (言ってないとは言ってない。)

  17. Name *

    価値のない人が付加価値にしがみつくのであれば、この記事に書かれたことを実践しても付加価値しか手に入らないということだから結果的に価値のない人間になってしまう?
    つまり自分の価値をあげる方法を質問した人への皮肉なのでしょうか?
    私にはこの文章の意味を深く読み取ることができませんでした。

  18. Name *

    パーティー会場での爺さんは、パーティー会場だから煙たがられただけで終了したけど、日雇い労働の現場でなら「凄かったんですね」と
    周りが爺さんに価値を見出すと思う。

  19. teihen

    3:43様へ

    「自分の価値など持っている付加価値程度しかない」
    と弁えた上で、他人の付加価値に対して温かい姿勢を取る様にして下さい。
    それが無難な処世です。



    12:12様へ

    残念ながら、日雇い現場は人間関係がゼロサム的に成り立っている事が多く、マウンティング的にコミニュケーションを試みてしまうと、周囲も積極的に反撃してくるケースが多いのです。

  20. Name *

    同志社卒の派遣社員営業マンの営業の手引きとは皮肉にもパンチが利いておられます。(手引きの記載自体は正しいと思うのですが)
    愚見では、ビジネスマンとしての価値向上と社内における出世とはほとんど関係ありません。旧皇軍でもそうでしたが組織では「組織の価値観」を具現化した者が出世します。
    自己の価値観の主人は自分であるという、野良犬のごときメンタルを持つ私のような人間は、組織での出世はあまり望まないほうが良いと思います。

  21. teihen

    5:45様へ

    サラリーマンは労働力を自社に独占販売する特殊なビジネススタイルです。

    ですので、買取サイドの姿勢や力関係如何によっては、迎合特化の人材が高く買い取られるケースも多いでしょう。

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