現代資本主義社会で商売をする意味


「資本主義と云う名のゲームは、保有する資本を肥大化させていくゲームである。」

 

等という生意気な言説を、先日相談者の方に論じた。

その方は起業志望の方だった。

 

ビジネスとは、貴方の富を増幅させる為に行われる、「投資行為」である。

その目的は、貴方の富を「最適化(肥大も含めて)する事である。

 

こういった前置き的な話をせずに、ギミックばかり語っていた事を今更ながらに反省している。

今回のエントリーでは「事業」について、底辺なりに語ってみる。

 

事業を保有する事に何のメリットがあるのか?

 

 

 

事業とは何か?

 

底辺は資本主義ゲームで遊ぶためのコントローラーこそが事業であり法人である、と考える。

現代資本主義社会において、自分の事業を持たない人生は、きっとコントローラー無しでプレステを遊ぶ様なものである。

「遊べないじゃないか!」

と思った方もおられると思う。

だが、考えてみて欲しい。

 

資本や事業を持たない方がこの現代資本主義社会を満喫している様に見えるだろうか?

 充分な社会の恩恵を受けておられるだろうか?

 不当に搾取されていないと言えるだろうか?

 

その答えは貴方が自分の目で社会を再確認する事で確かめて欲しい。

 

事業とは、資本主義ゲームの参加チケットである。

(つまり、参加しない権利を行使した方が賢い場合もある。)

極論ではあるが、そこまで的外れな発言ではない筈である。

 

 

 

 

事業・商売の目的

 

1、税引後のキャッシュを手元により多く残す事

2、所属する社会の中で有利なヒエラルキーを獲得する事

 

他にも色々あるのだろうが、主な目的は上記の二つである。

 

  1の補足として。

  言うまでも無い事だが、個人より法人の方が税制優遇される。

  国家は、より多くの産業が生まれる事を願っているからである。

  (勤め人よりも個人事業主の方が税法上有利なのも同様の理由に基づく)

 

金持ちになりたいのならば、会社経営者か個人事業主になるべきである。

今すぐ開業する事が不可能でも、その仕組みに関しては絶対に理解していなくてはならない。

そして、その学習は、「今すぐ」に為されなくてはならない。

 

 

   大村大次郎の在り方はあまり好きではない。

   だが、生活苦のサラリーマンの方にこそ、彼の著書に目を通しておいて欲しい。

 

 

 

「私は世界の平和と公共の福利の為に事業を運営をしております!」

 

と云う方もよく見かけるが、そういう人種は2を目的として事業を運営している。

無論、サイコパス程ビジネス適性が高いので、彼らはきっと1も達成している筈である。

 

要は、獲物をもっと入手する為か、群れの中の序列を高める為に事業は起こされるのである。

人間のあり方は原始時代から大して変わっていない。

 

その事実から目を背けさえしなければ、事業でオオコケする可能性は激減する筈である。

大抵の失敗は、本質的なコンセプトを見失った時に発生するのだから。

 

 

 

起業について  ~その本旨~

 

念を押しておく。

 

弊ブログが推奨しているのは、「事業の保有」であって「専業起業の身分を買う事」ではない。

(勿論、身分を買う事に反対はしないが、その動機を自覚せずに起業するのは危険過ぎる)

保有する事業が自身や家族を養える程に育ったら、専業の事業家になっても構わないのかも知れない。

 

だが、事業の立上や保有やは手段であって目的ではない。

資本主義ゲームに参画する事が悪い事だと思わないが、必要性の無い者が命を削って参戦する程の価値はない。

 

生まれつきイケメンで、生まれつき喧嘩が強く、生まれつき他人から好かれ易い人間は、資本主義ゲームに参加しなくとも愛され幸せになれる。

せせこましいギミックが介入する余地はない。

逆に、先天的に不細工で軟弱で誰からも軽侮嫌悪されるような者は、それこそ事業でも成功させた方が良いのではないだろうか?

 

以前にもエントリーで触れたが、資本云々も含めた現代社会の細々としたルールは単なる敗者復活サービスに過ぎない。

(軟弱なボンクラでも東大に入るなり会社の社長になるなりすれば、人間扱いして貰える可能性が生じる。)

故に、生まれながらの勝者が熾烈な弱者向けの敗者復活戦に無理に挑む必要もない。

 

そういった生物としての常識を踏まえた上で、起業云々を検討して欲しい。

大切な事は、生物としての貴方にとっての損得であって、他の事は余事に過ぎないのである。

 

例えば、底辺が女性の起業支援に消極的なのは、牝の仕事が「狩猟の上手な雄を狩る事」だからである。

その証拠に、貴女のライバルは今この瞬間にも質の高い雄を仕留めている。

起業を成功させる程の才覚や情熱を起業などに費やす事は敵に塩を送る行為以外の何者でもない。

レベルの高い事業家(♂)を狩る事を目的として、起業するフリをする作戦はアリだと思うが。

(この作戦の利点は容姿や年齢で自分より有利な牝を押しのけて価値のある雄を獲得出来る可能性が高まる事である。)

 

勿論、全てを欲得ずくで考える必要もないが、こういった原理や摂理は念頭には置いておくべきだろう。

でないと、戦略の段階で間違えてしまう。

間違った戦略に基づいてどれだけ必死に奮戦しても、望む戦果は得られない。

 

 

貴方がサバイバルに成功する事を願っている。

事業保有がその得になるのならば試みて欲しいし、損にしかならないのであれば無視して欲しい。

 

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18件のコメント

  1. 幸福賢者

    世界一年功序列意識の強い日本で出世する方法は、起業以外ありません。
    しかしながら、日本の起業のしやすさランキングは世界120位と非常に低い。
    若者が報われるには少々過酷な環境ですね。

  2. 山中 一人

    >2、所属する社会の中で有利なヒエラルキーを獲得する事

    現代日本では、余程サクセスした起業家でも無い限り、平サラリーマンより地位が低いのでは?
    実際、零細中小企業の社長では住宅ローンすら組めませんし。
    胡散臭い自称起業家よりもまだサラリーマンの方に嫁がせたいのが、世間の一般的な親御さんのデフォです。
    日本人の凡百の起業家に注ぐ目は非常に厳しいものです。

    とは申せ、我ら底辺が一発逆転を狙うには起業が選択肢に入る事には異論はありませんが。

  3. teihen

    幸福賢者様

    現代日本は起業し易いです。
    そうでない様に見えないのは、ちゃんとした個人起業家のロールモデルが視界に入ってないからです。


    ・治安が良い
    ・母国語で高等知識が学べる
    ・世界中の文献が母国語に翻訳されている
    ・パスポートの効力が強い
    ・そこそこの働き口がある

    ↑ 日本の起業環境は最高です。
    ただ、中途半端に就業先もあるので、その事実に目が行かないのです。



    山中一人様へ

    目的が、「有利なヒエラルキーを獲得する事」なのです。
    ベクトルとしては名の通った大学や企業に所属したいと考える心理と同一です。
    ステイタスとは本人の主観に基づくものですので。

  4. 矛盾

    起業=敗者復活戦


    たとえていうなら
    中学や高校で登校拒否をして、
    高卒資格をえられなかった人が

    敗者復活戦として、
    ミュージシャンや作家
    という社会的な位置づけを得ようとすること

    と同じというわけですね。

    生まれつき優秀、というか
    多数派が良しとする生き方に
    器用に沿って生きられる人は

    そもそも登校拒否をしないし、
    仮に、たまたました時期があったとしても、
    大検を受けて高卒資格をとり、
    就職してうまくやっていくなり、
    大学や専門学校に進学して最終学歴を塗り替えて、
    普通のサラリーマンになることができる。

    けど、どうしてもサラリーマンとしてうまくやっていけない不器用な人がいて

    そういうひとたちが、ただのニートや
    中卒フリーターという生き方をするよりは、
    ミュージシャンや作家を名乗ったほうが

    ミュージシャンなんだ!すごいね、
    とか
    作家としてうれるまで応援するよ!
    という人も現れる可能性がある
    =人間扱いしてもらえる

    ということかと解釈しました。

    起業家もミュージシャンも作家も
    所詮アウトローな生き方なので、
    山中さんのおっしゃる通り
    自分の娘を娘をそういうひとたちよりは、
    平のサラリーマンに嫁がせたい親御さんも多いでしょうけどね。

    だけど、起業により、
    アウトローとして大成できるチャンスは生まれるよ、と。

  5. ててて

    今日かなり遅くまで残業したのですが、マネージャーの方々は軒並み残ってました。

    会社で出世した勝ち組でも、毎日遅くまで働いたり、いろいろプレッシャーきつかったりで、これってほんとに勝ち組と言えるのかなぁ、と思ってしまいました。やっぱり事業保有しなきゃと再確認した夜でした。

  6. 矛盾

    すみません、さらに補足してみます。

    >弊ブログが推奨しているのは、「事業の保有」であって「専業起業家の身分を買う事」ではない。

    ただの中卒フリーター

    中卒で就職もしていないけど、
    ミュージシャンとしての活動の傍ら
    食べていくためにアルバイトをしている

    とか、

    リストラされた後、日雇い労働してます

    リストラを機にフリーライターになったけど、
    それだけじゃ食べていけないので、
    日雇い労働もしています

    それぞれ、→の後の後者のほうが
    「ミュージシャン」や、「フリーライター」
    としての社会的ステイタスを持つことができる
    見る人の好みによってはその社会的身分によって評価してもらえるので、生きやすくなる、

    だから、底辺さんは
    「事業を保有」することをすすめるけど、

    >貴方がサバイバルに成功する事を願っている。

    事業保有がその得になるのならば試みて欲しいし、損にしかならないのであれば無視して欲しい。

    →音楽の才能が無い人にミュージシャンは向かないし、
    文才が無い人は作家やフリーライターを目指さないほうがいいよね、
    あるいは、人との競争や、人気商売の世界に向かない人もいるよね、

    それよりも、家事能力を磨いて自分を養ってくれる配偶者を見つけたり、
    今は中卒フリーターだったとしても、大検受けて世間一般の就職コースを目指したほうが
    性格的に合ってそうな人は、
    無理に事業を保有しなくてもいいと思うよ、
    (そういう人が底辺さんに相談に来ても、底辺さんからは起業を勧めないから、
    そこはこのブログの読者のみなさん、了承してね☆)

    ってことかなと私は解釈しました(笑)

    でも、女性もいろいろいるからなあ。。。

    西原理恵子氏も、
    「自分の娘を見てると、女の子の中にはお姫様扱いされることにあこがれる遺伝子がそなわっているんだなとわかるけど、
    男に自分の生活の糧を頼るような生き方をするのは、自分の人生を自分でコントロールできなくなるリスクが大きすぎるから、
    自分の娘にはちゃんと仕事を持って生きていってほしい」という主旨のことを、著書の中で述べていましたね。

    まあ、西原氏が、両親が父親のDVによって離婚しており、
    自身の結婚生活においても、
    アルコール中毒の夫に悩まされ離婚に至ったからと言うのは大きいでしょうけど。。。

  7. Y.H

    起業は各人の最適化の手段の1つなんで見誤るな、と受けとりました。
    深く考えると、自分が1.金、2.承認のどっちに重点を置いているのか悩ましくなります。
    確実に邪魔している項目に、「3.職人肌なんで辛いけど仕事(作業)が楽しい」っていうのがありますが…。それも2.に入るのかな…

  8. 1000$

    事業はVehicleとも呼ばれ、資産から生じる利益を投資家に運ぶ乗り物の役割を担っています。
    資本主義レースという、パリ・ダカを走りきるには事業という車が必要になるのです。

    しかるに、我々の役割は華美な張りぼてを所有することではなく、
    運転する我々に適した自動車を手に入れ、ハンドルを握り、少しでも目的地へ前進することが大切なのでしょう。

    はて、うちの青空ガレージの自転車はどこに行ったのやら・・・

  9. teihen

    矛盾様へ

    「組織の構成員としての適性」と「一匹狼としての適性」は時として相反します。
    組織型の人間が無理に一匹狼型の生き方をしても疲れるでしょうし、逆も然りです。

    大切な事は、「どちらが得か?」とか「どちらがトレンドか?」と云った表層的な事では無く、「貴方自身が何者か?」なのだと私は考えております。



    起業は特に難しくありません。
    就業と大変さのベクトルが異なるだけです。

    双方を深く学んだ上で、各々にとって楽そうな道を選ばれる事がベターでしょう。






    ててて様へ

    組織の中で重宝がられる事を喜びに感じる方もおられるので何とも言えませんが。
    「他者からの承認」が「自己の充足」と結びついている方は、組織に残られた方が良いと思います。

    ※配偶者や親族が、全て組織型の場合も同様です。




    Y.H様へ

    >起業は各人の最適化の手段の1つなんで見誤るな、と受けとりました。

    意図を汲み取って下さりありがとうございます。

    最近私は。
    「起業を殊更に特別視・神聖視する事は、結局起業の成功率を下げるのではないか?」
    と感じる様になりました。

    勿論、事業家の立場が一番有利です。
    が、それは一般論であり、各々の条件・環境・嗜好によって有利なポジションは変わって来る筈なのです。
    人によっては、会社を経営するよりも「ブラック企業のソルジャー」や「ホームレス」になった方が得な人も居るでしょう。

    私が皆様に訴えたい事は、「世間で得と言われている事」ではなく「貴方にとって得な事」を見つけて獲得して欲しいと云う事です。




    1000$様へ

    私は怠け者ですので、レースには参加せず、逃走の為に資本と云う名の車両を使えれば良いと考えておりました。

    >しかるに、我々の役割は華美な張りぼてを所有することではなく、
    >運転する我々に適した自動車を手に入れ、ハンドルを握り、少しでも目的地へ前進することが大切なのでしょう。

    全く同感です。
    ただ、「華美な張りぼて」を求める人生も横目で見ている限りは、楽しそうに見えます。

  10. カワノ

    先日ご相談に乗って頂いたカワノです。

    資本主義ゲームに参加するなら必要なコントローラの説明で非常に腑に落ちました。
    敗者復活戦の旨も思い当たる節があります。現状の環境に不満や劣等感を抱えているため、挑みたいのだなと思います。

    >「貴方自身が何者か?」
    という点では、残念ながら自分がどちらに適正があり、どちらに適正がないかすらわからない状態です。
    ただ、組織型の人間はないのではないかという思いから、アドバイスを受けた点を意識しながら
    チャレンジしていこうと思っています。どちらか比べた上で、起業に適正がなければ組織で生きていくことが諦めがつくかと。

    PS.
    アドバイス頂いたkindle本は出させて頂きました。Skypeに早速リンクを送付させて頂きます。

  11. teihen

    カワノ様

    貴方は優秀な方ですので、「社会がどのようなルールに基づいて動いてるいるか?」さえ把握すれば幾らでも立ち回れると思います。
    どうか楽しんで戦って下さい。

  12. Name *

    ビジネスとして、営利で、初めて生産したものが生産コストを超えた価格で売れた時の感動は今でも忘れません。

    逆に言えばあの「衝撃」をいかに早く受けることができるかも資本主義レースでの生き残りのカギじゃないかとも思う。

    地団駄踏んでる人でよく聞くのは「何をして儲けるか」で疲れてる人たち。
    多分余程のことがない限り、金にさえなれば今自分が何をしているかは気にならなくなると思うんだけど「それだけじゃ嫌」
    って層がすごく多い気がする今日この頃

  13. 鷹九

    毎日のようにアクセスして新しい記事を楽しみに待っています。

    教訓にならない世間話とかでも読みたいです。

  14. teihen

    7:52様へ

    解ります。
    あの感動は、その後の原動力になりますよね。
    起業志望の方には早めに体感して貰いたいです。



    鷹九様へ

    更新遅くて申し訳ありません。
    確かにライトな記事もアリかも知れませんね。

  15. 矛盾

    もし、底辺さんが、次のエントリーのテーマに悩まれているようであれば、なのですが、、、
    (底辺さんは、役に立つノウハウをたくさんお持ちだけど、
    逆に、その範囲が広すぎるからこそ、
    ひとつの文章に起こすときに
    「切り口をどこからはじめるか」というのを決めるのが難しいのかもしれない、と考えまして。。。「こういうテーマの小説を書きたい」と考えても、冒頭をどのようなシーンではじめたら、ストーリー構成が潤滑にすすむのか、というのは悩みどころであるように)

    前のエントリーのコメントで
    おっしゃっていた、
    「商売をしていると選抜力が問われる」
    という件について、リクエストしてみたり(^_^)

    いえ、私はブログに自分の連絡先さえのせてさえいないんですが、
    やはり、幸福賢者さんがおっしゃっていた
    「こちらを使い捨てようとする輩」とか、
    詐欺の人が連絡をとってくるのが怖くて載せられないのです。

    でも、底辺さんが
    次のエントリーの準備をすでにされていたり、
    あるいは、「商売をしていると選抜力が問われる」について、
    今すぐには書きにくい切り口であるならば、

    お聞き流しくださいm(__)m

  16. teihen

    矛盾様へ

    残念ながら、次のエントリーはもう決まっているのですが、
    「ビジネスで培われる選別眼」の様な話は面白いかも知れません。
    (雑談的になってしまうかも知れませんが)

  17. 矛盾

    底辺様が悩まれているので無ければよかったです。
    余計な気を回してしまいました。

    これからも、底辺様が面白いと思う内容で、
    底辺様に無理のないペースでの
    更新を楽しみにしております!!

  18. teihen

    矛盾様へ

    お気遣いなき様にお願い致します。

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