情報時代の発信力は産業時代の資本力に相当するので、這い上がりたければ発信者になるべきである


産業時代で生き残るにはカネが必要だった。

情報時代で生き残るには発信力が必要である。

無論、今は過渡期なのでカネと発信力の両方が求められている

 

 

 

過渡期は大抵辛い (by 御先祖様)

 

資本主義社会は資本によって構成・運営されている。

故に人々はパワーを保持する為に事業に参画し関与する。

資本の概念が登場する以前の封建主義社会では封土がその役割を果たしていたし

資本主義社会のアンチテーゼである共産革命体制下では、人々は革命政府内の等級を得ようとした。

人々は別に証券や領地や階級章が欲しい訳ではない。

本能が群れの上位種としての証明物を必要としているのである。

 

現代は移行期である。

言うまでもなく。

『産業革命によって成立した資本主義社会』から『情報革命によって成立した○○主義社会』

への移行である。

故にマトモに暮らして行く為には、これまで必要だった『カネ』に加えて『○○』も必要とされる。

まだ人類は現代を言語化(少なくとも日本語には)しきれていないのだが、底辺は当記事内で『○○』に『発信』を当て嵌める。

更に掘り下げると、現代に必要なのは『発信に対する能動性』であると底辺は確信している。

 

・産業革命によって資本力がパワーの証明物となった。

労働者としてのみの立ち回りでも生存は可能だが、過度の消耗を強いられる。

だが労使格差があまりに進行すると、産業構造そのものに対する攻撃が開始される。

 

・情報革命によって発信力がパワーの証明物となった。

受信者としてのみの立ち回りでも生存は可能だが、過度の消耗を強いられる。

だが名声格差があまりに進行すると、発信階級そのものに対する攻撃が開始される。

 

↑ 現代(2018年)社会に対しては、この二つの状況が並立しているイメージを持っていて欲しい。

要は『資本力』と『発信力』の両方を持っている人間が一番強い、と云う事である。

(例えば、アメリカではこの二つを持つ者をセレブと呼ぶ。)

 

 

 

全ての革命は個々を圧殺する

 

一つ誤解を解いておくと、IT革命が進行しても資本主義は崩壊しない。

農業革命の次に起こったのは産業革命であったが、人類は農業を放棄するどころか高度に産業化した。

農民は農地を奪われ工員になった。

同じことである。

情報革命が起こっても産業構造は変わらず、人類は産業をIT化する事に奔走している。

工員は職場を奪われ○○となった。

後世は『○○』に『受信者』辺りを当て嵌めることだろう。

 

繰り返す。

IT革命が進行しても資本主義は崩壊しない。

工員が工員的身分であることは何も変わらない。

 

但し、変動期にはチャンスが生まれる。

何だかんだ言っても、今は社会が攪拌されている時期なので

今ならば逆転や成り上がりが可能(安定期に比べて)である。

勿論、その方法は発信者になることに他ならない。

 

 

持たざる者は何を発信せよと言うのか?

 

「私には発信する内容も力量もない」

と言って何もしない方が居られる。

気持ちは理解出来るが、愚かしい判断である。

何故なら、それを周囲に尋ねるのが、貴方の最初の発信なのである。

 

もしも不幸にして周囲に悪意(茶化したり言い触らしたりしか出来ない)の人しか居ないであれば

真摯な助言を得られる相手との親交を求める発信から始めるべきである。

 

敢えて厳しい言い方をすると。

自分の価値すら解らない不心得者は、他人に価値を尋ねるしかないのである。

 

 

ここから先は具体的なアドバイス。

何も出来ない人間は、『出来る事を探す過程』を発信すること。

その場合、己の無能は売り物となる。

「こんな僕にも出来た!」

は最高の売り文句である。

 

何も知らない人間は、『知る為のツール紹介・レビュー』を発信すること。

マニュアルが氾濫している現代、レビュアーの価値はマニュアルその物よりも高い。

例えば、ワイン大国のフランスでシャトーよりもワイン評論家の方が地位が高い様に、飽和した市場では採点者の価値が対象を上回る。

(わが国でも連歌が普及すると、点者≪歌の勝敗を判断する人≫が歌人よりも貴ばれるようになった。)

 

己の出来ない事や知らない事すら把握出来ない者は

それを指摘(マウンティングの為の粗探しを「指摘・助言」と混同している奴は万難を排して切ること!)してくれる、人徳者を探すことから始めること。

 

 

無内容・無力量は見せ方次第で武器になる。

大切な事は、能動的に発信することである。

商品棚に自分を並べることが出来た人間だけが救われる。

隠された宝物よりも、商品棚に並んだゴミの方が高値が付くことを忘れてはならない。

貴方が仰るのなら、きっと貴方に価値はないのだろう。

だが商品棚に並べておくこと。

そのゴミを欲している金持ちや変わり者も世界のどこかに存在するし、

貴方が今手にしているその箱(或いは板)は、全世界に繋がっている。

 

 

 

産業社会では、何か事業を保有しなければ時代の土俵に上がれなかった。

情報社会では、何かを発信しなければ時代の土俵に上がれない。

なので、貴方は生き残るために発信者になるように。

発信が立派である必要はない。

最初から完璧な発信を目論むことは、貧乏人が上場企業のオーナー社長をスタート地点に設定するくらい身の程知らずな話である。

持たざる者は天秤棒から始めるべきなのである。

 

 

「私はサラリーマンだったが社会的な発言力を持っていた!」

と力説する方も居られるかも知れない。

だが冷戦が終わった途端に、赤化防止を目的とした優遇措置は打ち切られた。

貴方に価値があった訳ではない。

価値があると錯覚させる為のコストに幾許かの意味があっただけなのだ。

社会は仕方なく貴方や私を生かしている。

用済みになれば捨て殺されるだけの話である。

 

この原理は情報社会でも同じことなので、脳裏に留めておいて欲しい。

如何に時代が変わったとしても、諸原理は絶対に変わらない。

 

 


 



 

 

余談

 

後、何か一つのジャンルで食べて行こうなどと云うムシのいい物の考え方は絶対にしてはならない。

今時、一つの道で食えるような優秀な人間は、既に成果物や成果を備えているからである。

 

繰り返す。

『何か一つの道を究めて、それだけで食べて行く』

というのは美徳でも何でもない。

無駄足を踏む勤勉さが欠如しているから、どんな微細な分野さえもマスター出来ないのである。

 

未だに何も究めれていない人間が、今から何かを究めてそれで食って行く事を望むなど

あまりに傲岸ではないか。

 

 

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12件のコメント

  1. 幸福賢者

    宣伝広告が溢れている世の中だからこそ、個人の口コミは大きな力を持ちます。
    私も企業や提携先のPRより、掲示板の悪評の方をチェックします。
    私達に必要なのは高度な分析力やアピールスキルではなく、消費者と同じ目線で語ることなのかもしれません。

  2. teihen

    幸福賢者様

    仰る通り、個人の口コミは強いですよね。
    まずは「その個人」になることが、これからの世を渡るコツなのでしょう

  3. しげる

    お世話になります。
    最近は発信を含むいろんな事を始めてみましたが、なかなか思うようにはいかないと同時に、楽しいものですね。

    底辺さんのアドバイスをいただきながら始めた新副業も、仕事や問合せが増えつつありますが、もっとたくさんの事をできるようになり、そしてそれをもっとたくさんの人に発信していかなければと思います。

  4. teihen

    しげる様

    失敗はどこにも売っていない非売品なので、人生の前半で多くの種類を集めておいて下さい。
    失敗をちゃんと帳簿に付けて真面目に貯金していると、人生の後半でその利子の恩恵に恵まれます。
    失敗を帳簿に付けない人間は、生涯に渡って同じ失敗を買い続ける羽目になります。

  5. 関東寒冷

    数世代前のご先祖様を楽させてくれたスターリンおじさんの残虐性に感謝と軽蔑の念を込めて赤狩りを頑張ろうと決心した。
    現代の赤はネオリベだけど左右どちらもこいつらに甘いんだよなぁ・・・

    私は1つでも多くのゴミを並べて買ってもらえるように商売を頑張っていきます。
    私のような無能は回転率を上げて色んな事業やらないと時代に押しつぶされてしまいます。

  6. teihen

    関東寒冷様

    社会の敵を見つける法則はたったの一つです。
    「何も生み出さない癖に、社会や他者から詐取してマウントを取ろうとする者」
    が古今東西を問わず、社会の敵です。
    それらの排除を怠った社会は必ず窮乏します。

    お互い、何とか生き延びて行きましょう。

  7. 道民です

    いつも勉強させていただいております。

    何か一つの道を究めて、それだけで食べて行くのは美徳ではない、という部分についてですが、例えば何か二つの凡才を組み合わせて、その組み合わせによって希少価値を生む、というような戦略は有効なのでしょうか。

    例えば「社会人経験」と「心理学」を組み合わせて、
    「快適な社会人生活のための心理学」に特化したサイトを作るとか。(あくまで例です)

  8. teihen

    道民様

    A級スキル(従来それだけで生計を賄えた技能)であれば2種類の掛け合わせでも十分戦力になるとは思います。
    ただ、例えにあるような「それだけで生計を賄えないスキル」であれば何十の引き出しの一つ位で考えておいた方が良いでしょう。

    少額でもカネになる種類の凡才の掛け合わせであれば、希少価値が生まれる可能性は高いです。
    (その凡才同士は離れた属性であれば掛け算で、近い属性であれば足し算で計算して下さい)

    第一ステップとしては「それだけでは生活出来ないが幾許かのキャッシュが生まれる技能」を獲得することに専心して下さい。

  9. smoto

    いつも勉強させていただいています。

    >それを周囲に尋ねるのが、貴方の最初の発信なのである。
    >真摯な助言を得られる相手との親交を求める発信から始めるべきである。
    >何も出来ない人間は、『出来る事を探す過程』を発信すること。
    >「こんな僕にも出来た!」は最高の売り文句である。

    ちょうど情報発信を始めようと思い、
    自分に独自のノウハウがないといけないと悩んでおりました。
    しかし「ど素人が○○ができた」という切り口ならすぐにスタートできてしまいますね。
    肝に銘じておきたいと思います。

    >マニュアルが氾濫している現代、レビュアーの価値はマニュアルその物よりも高い。
    >ワイン大国のフランスでシャトーよりもワイン評論家の方が地位が高い

    コンビニアイス評論家の人を思い出しました。
    最初はコンビニアイス評論家ってなんだよ(笑)って思っていましたが、
    成り立っているようなのでなんでもレビュアーになってしまえば
    ある程度やっていけるのだと思います。

    「レビュアー>商品」の視点は盲点でした。
    こちらも参考にやっていこうと思います。


    >今時、一つの道で食えるような優秀な人間は、既に成果物や成果を備えている
    >無駄足を踏む勤勉さ

    突き刺さる言葉です。
    どの道も超一流がいるので無謀にも極めようとは思わなくなりましたが、
    手を抜かずにスキマを探したり組み合わせたりして
    無駄足を踏むことをやっていこうと思います。

    またコメントの
    >少額でもカネになる種類の凡才の掛け合わせであれば、希少価値が生まれる可能性は高いです。
    >「それだけでは生活出来ないが幾許かのキャッシュが生まれる技能」

    こちらも参考になりました。

    いつも勉強になるエントリありがとうございます。

  10. teihen

    smoto様

    お役に立てているのであれば幸いです。
    ただ、私のブログ以外にもなるべく多くの他の方の意見に目を通される事を推奨します。
    (意識して極論を述べておりますので。)


    >どの道も超一流がいるので無謀にも極めようとは思わなくなりましたが

    仕事は能力ではなく、縁で舞い込むものですので
    極力、多くの方と接点を持つことを意識してみて下さい。

  11. 53∞

    お久し振りです。

    底辺様の記事を昔のものから読み返していますが、
    昨今の世の中の動きを見ていると、以前に比べて
    「個人の時代」の流れが進んできたなという印象
    を受けています。

    こういった時代で勝ち残るという事は、
    資本主義的な生き方とこれからやってくる
    情報社会の発信主義的な生き方の融合系が
    強いのかもしれませんね。

    正直申し上げますと、以前はネット芸人系
    の人達やネット副業系の人達は果たして
    何をしているのだろうか?という
    印象だったのですが、最近は見方が変わり
    ました。彼らはやり口が悪い人もいるのですが、
    考えて彼らなりの経済圏やライフスタイル
    を形成してきている印象です。
    自分も僅かながらネットで稼いでいますので
    それなりの経済効果があるのだなという事に
    気付けました。

    資本蓄積率等の階級移動の事がよく
    ガラガラポンと表現されますが、今は
    入れ替わりの時期なのかもしれませんね。

    突き詰めるとお金(資本)を持ちながら
    発信力(人との繋がりや情報時代をサバイブする力)
    を持つ時間持ちが最も幸福な気がしています。
    そのポジション取りを目指して頑張りたいです。

    夏場はTシャツ短パンでビーサンを履いて
    歩ける大人になりたいです。

  12. teihen

    53∞様

    かつて、階級差は「持つ者と持たざる者」と表現されましたが
    今日では「知られる者と知られざる者」と例えても良いのではないか

    と考える様になりました。

    屋台を引く度胸の無い者が産業社会で一生這い上がれなかったように
    ネット芸人になり得ない者は現代では絶対這い上がれないのかも知れません。

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