儲かる業種・稼げる業種について


「どんな業種に参入すればカネになるのか?」

この様な質問をよく頂く。

勿論、相談に対しては個々に適した回答を提示しているのだが、不特定多数に対するざっくりとした回答もここに残しておく。

 

多くの方は、若い頃に経験した業種のスキル・知識を武器に一生を渡り歩くケースが多い。

それを皆が知っているからこそ、誰もが割のいい業界を知りたいと考える。

 

間違いなのは、それを底辺に尋ねる事位であろうか?

残念ながら底辺の知見に網羅性はない。

 

そこで、幅広い業種を見聞している方の知恵を拝借する。

 

 

 

餅は餅屋  金は税理士

 

下記のリンクはTKC(税務的情報を扱う上場企業・東証一部)のものである。

 

 

http://www.tkc.jp/tkcnf/bast/sample/   TKC経営指標(要約版)

 

 

これを見れば、業界全体における黒字企業の割合や労働分配率を確認する事が可能である。

データを読む訓練を受けていない人間でも、「黒字企業割合や労働分配率」の箇所を見れば、ざっくりとした業界の特徴位は掴める筈である。

誰だって知っていれば、労働分配率が低すぎる業種には参入しないだろう。

 

労働分配率

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば、同じ小売業でも薬を売る場合と菓子を売る場合では、こんなに儲けの幅が違う。

菓子と薬では、単価も違えば許認可業であるか否かの差異もあるので、違って当たり前なのだが。

それでもデータにして初めて見えて来るケースもある。

 

例えば、菓子小売業の一人当たり人件費は224万円である。

(あくまで、この表の中での話ではある。 

後、この例の母数に10倍の開きがある事はちゃんと把握して欲しい)

 

「224万なんて低すぎる! そんなはずはない!」

と仰る方もおられるかも知れないが、田舎の菓子屋相手に営業していた経験もある底辺からすれば、菓子業界で月給18万6千円と云うのは極めてリアリティのある数字である。

 

 

 

菓子屋・美容師・そば屋・パン屋

 

↑  このような、好きで参入する人間が多い分野(要は参入障壁が低い)は限りなく一件当たりの儲けが減る。

 

 

逆に、産廃とか屎尿業界は趣味道楽で入って来る人間が恐らくは居ない。

(働いている人間と何度か話した事があるが、彼らにしても業種そのものに愛着は持っていいなかった)

それが参入障壁となり、一社当たりの利益を維持する機能を果たしている。

 

 

 

このエントリーの趣旨

 

別に菓子屋になるなとか産廃業をやれとかを言っている訳では無い。

世の中には無料データが気前よくオープンにされているので、それを有効活用して欲しい、と云う趣旨である。

成功者は、みんなオープンな情報を積極的に学び活用し、力の源泉としている。

逆に、何をやっても駄目な人は、本当に何も学んでいない。

無論、失敗塗れの勉強家も多く存在する。

(底辺自身がその際たるものであるが)

 

彼らの(自称)学問が実を結ばないのは、データを真面目に分析していないからである。

その癖、データを我田引水的に組み込んだ他人の意見に影響されて、「自分はデータを見た」と強弁する。

 

同じ統計を引用した場合でも

不動産屋の著書では不動産投資が最も得であるかのように引用されるし

証券屋の著書では株式投資が最も得であるかの様に引用される。

それが良いとか悪いとかでは無く、それが情報の性質なのである。

 

情報は自分より下流の人間を誘導する目的で公開される。

自分にとって利益になるからそのデータを誇張し、利益にならないから沈黙を守るのである。

故に、データはより源流に近い物を自分の目で確認しなくてはならないし、出所のポジションは常にチェックし続ける必要がある。

 

儲かる業種に限らず、色々な儲け話の答え(ヒントではない)が世の中には満ち溢れている。

学問とは、数多の答えを拾い上げ整合させる力を養う作業に他ならない。

今回は、ただそれだけを訴えたかった。

 

貴方の商売繁盛を祈っている。

 

 

 

 

 

余談

 

最近面白いと感じたのが下記の書籍。

個人としての貴方がデータに対して取るべきスタンスが見いだせるかも知れない。

amazon中身検索だけでも構わないので、目を通しておくことを推奨する。

 

 

統計学が最強の学問である

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24件のコメント

  1. やす

    今回も興味深い記事ありがとうございました。
    このようにデータを活用する方法を学べて良かったです。
    他に何か有益なサイトがあればお教えいただけると、ありがたいです。

  2. 山中 一人

    >情報は自分より下流の人間を誘導する目的で公開される。

    我々受け手は常に肝に銘ずべき事項ですね。

    趣旨違いかもしれませんが、引用中のリンクにて稼げる業種をスクリーニングしてみましたが、ものの見事に通常の能力では参入出来ないか若しくはいくら金を積まれてもやりたくない業種しか有りませんでした。

    やはりフリーランチなんて存在しないものだなぁ・・・と再確認させられた次第です。

  3. teihen

    やす様へ

    実は官公庁のデータが一番有用です。
    ただ、真面目に勉強(総合的な意味で)してないとデータを読み切れないです。

    ただ、公開された情報と云うのは所詮、
    「誰かにとって流したい情報」に過ぎないのです。
    ですので、本当に良質の情報を得たければ、自分で元手を掛けて調査するしかない。

    以上を踏まえた上で、次のエントリーは、「日英ノマド事情比較」です。



    山中一人様へ


    既存の業種は、需給バランスが取られ終わった状態にあります。

    >通常の能力では参入出来ないか若しくはいくら金を積まれてもやりたくない業種しか有りませんでした。

    故に、この状態に落ち着いていなければデータ上おかしいのです。

    だからこそ、データを精査し自分にとってのブルーオーシャン(隙間)を作りだす事が重要なのです。
    今の十倍の知識量を身に着けて下さい。
    自ずから道は開けます。

    「策多き者が勝つ」と毛利元就が言ったように、ビジネスの世界でも引き出しの多い者が常に勝利しています。

  4. マッキントッシュマン

    底辺様

    貴殿のコンサルをした方々の副業収入を記載されたらどうでしょうか?

    個々の特性が重要だからデータはいみないかもしれませんがね。。。

  5. 矛盾

    >貴殿のコンサルをした方々の副業収入を記載されたらどうでしょうか?

    きっと、底辺さんのコンサルを受けたに人には、
    ニッチな副業の方がそれなりにいるので、

    データとして提示するわけにはいかないんじゃないでしょうか?

    その人のブルーオーシャン(=餌場)をこの場で広く知らしめてしまったら、底辺さんのコンサルタントとしての信用に関わってしまうのではないかと。。。

    ところで、今回の最後のリンクがガラケーでは表示されないので、家に帰ってからパソコンで見ることにします。

  6. Name *

    陰謀論もののSF作品を読むとプロパガンダを恐怖の洗脳兵器や人類史の根底を覆すような装置として扱われるのをよく見受けますが(私の大好物だからですが)現代社会でも当たり前にプロパガンダが存在して、その神の見えざる手によって生命に関わるレベルまで進退を操られてしまう人もいることを考えると、情報の恐ろしさと自分の無力さ(どんなに身構えていても毒牙にかかるのは容易い)にたまにハッとします。

    現実に超電磁波や脳クチュ手術やギアスなんてなくても人なんていくらでも意のままにできる方法があることを今一度意識せねばと思います。

  7. 鷹九

    日英ノマド事情比較の記事楽しみです。

    コンサルを切っ掛けにうまくいった方のお話も少し聞けるとありがたいです。

    私は取られてく金額が増え、貰える金額が減っていくデフレな時代でニッチでもなんでもやっていける道?

    一体それはどんな分野何だろうと日々考えてしまいます。

    今まだ若いのであれば公務員目指す方が嫌味でなくて、最善策だろうとすら思います。

  8. teihen

    マッキントッシュマン様へ

    下のコメントで矛盾様も指摘しておられるのですが、事例がニッチであればある程、模倣された時のリスクが大きいです。
    相談者保護の観点からみても、今後もコンサルデータを公開する事はないと思います。



    矛盾様へ

    最後のリンクはAmazonのものです。
    テキストリンクも追加しておきました。



    12:06様へ

    「言語」と云う概念自体が種族統制の手段に過ぎませんからね。
    騙されて海に飛び込まされる側にならないようにしましょう。



    鷹九様へ

    英国は日本より先に労働者が地獄に堕とされた国です。
    ですから、ヒントもそこにあると確信していました。

  9. Name *

    アメリカだけでなく英国の研究もしている底辺さんすごいですね。
    やはり今後の世界情勢はアングロサクソンが鍵を握っているんでしょうか。

    もし英国の事情が分かる良書がありましたら、ご紹介いただけると幸いです。
    日英ノマド事情比較論楽しみにしています。

  10. teihen

    12:23様へ

    同じ英語圏でもアメリカの思考って日本に合わないんですよ。
    全てが違い過ぎますからね。

    イギリスと日本との間に相似性が強いとまでは主張する気も無いのですが
    「アメリカの事例を鵜呑みにする位ならイギリスを参考にした方が良いかな?」
    と考えております。

    今の日本の現状はサッチャリズムで多くの労働者が切り捨てられたイギリスとよく似ていると思うので。
    彼らが社会を何とか改善した成果を、敬意を持って学び、日本の改善に活かす所存です。

  11. P

    産業廃棄物の処理ってどうして儲かるんですか?
    誰か詳しい方がいれば教えて下さい。
    これって福島の放射能の除去も含まれますか?

    やりたいけど儲からない仕事よりも、
    やりたくないけど、儲かる仕事を選んで、
    その仕事を好きになってしまえばいいのかな、と
    考えています・・・

  12. teihen

    P様へ

    http://wc2014.2ch.net/test/read.cgi/venture/1217666539/

    こういうサイトを一度見るだけでも概要・雰囲気は掴めると思います。
    どのビジネスも難点はありますが、自身と親和性のある方向のものを探求してみて下さい。


    学べば学ぶほど勝機は増えます。
    高速学習(広く浅くで良い)する習慣を身に付けるように心掛けて下さい。

  13. ひろ

    「泥臭く、誰もやりたがらない、危険がある仕事」ってのは収益が高いんですかね?あまり、具体的な職業は思い浮かびませんが・・・

  14. teihen

    儲けは需給で決まるのですから、人がやりたがらない仕事(参入障壁が高い)は自然に利益率が護られます。

    逆にパティシエや美容師は華やかに見えるからこそ…
    こんな現状になってしまった訳で。

  15. Name *

    カネが欲しいだけなら補助金や助成金を獲得するのはどうでしょか

    雇用系のはややハードルは高いですが、創業支援系の補助金なら2百万くらいなら細かい所は税理士に代筆してもらって、事業内容は適当に3Dプリンターでなんかするやでーとか

    ところで底辺さんは助成金とか補助金とかもらった経験あるんですか?

  16. P

    Teihen様
    これはすごいですわ・・・
    目から鱗です・・・2ちゃんをバカにしていました。
    会計のリンクも、とても勉強になります。
    ありがとうございます。

    産業廃棄物ビジネスを勉強して、
    成功しやすいビジネスの要素が分かってきました・・・

    ①仕入コストが低い、つまり変動費が低い
    ②資格をとれば、ヒトが真似しにくい、つまり独占的になれやすい
    ③収入が継続的である(毎月ゴミは出るものだ)
    ④収入源が1つ以上ある (ゴミを引き取るのも、ゴミを誰かに売るのも収入になる)
    ⑤工業が続く限り、長期的に需要が望める(B2Bなので、個人よりも需要がつかみやすい)
    ⑥客単価が多きい。薄利多売
    ⑦目立たない地味な産業だから、人が参入しにくい
    ⑧法律的にグレーな所が多い。つまりまだ市場が確定していないので、先手のアドバンテージがある。

  17. teihen

    11:41様へ

    政策論の話ですが、私は企業助成反対派です。
    (福利は組織・企業ではなく人民個々に支給するべきとの考えに基づく。)

    私個人は、昔補助金ゴロと面識がありました。
    彼があまりに屑かったので、補助金・助成金の類が嫌いになり、今まで申請した事がありません。



    P様へ

    お役に立てたのであれば幸いです。
    1から8の条件を何個満たしているかをチェックするだけでも、自分のやろうとしている事が検証出来ていいですよね。

    ただ、グレーな分野は地域によってはヤクザが運営しているケースも多いですし、そもそも地域性がヤクザ染みていてグレーゾーンが逆に危険な地域もあります。
    (周囲が積極的にタカって来る土地柄)

    ただ、リサーチは重ねれば重ねる程有利になるので、諸事全般を高速学習する癖をつける様に意識してみて下さい。

  18. 1000$

    非統計的に一社の成功事例をクローズアップするなら
    埼玉の石坂産業は業界イメージを変えようとしている企業です。
    ttp://ishizaka-group.co.jp
    ダイコーよろしく昔ながらの産廃屋からリサイクル事業へは、もう大変だったとか。

  19. teihen

    サイトを拝見しました。
    面白い会社ですね。

    この様な良知によって運営されている企業が後世に残って欲しいものです。

  20. へのへのもへじ

    >政策論の話ですが、私は企業助成反対派です。
    >(福利は組織・企業ではなく人民個々に支給するべきとの考えに>基づく。)

    >私個人は、昔補助金ゴロと面識がありました。
    >彼があまりに屑かったので、補助金・助成金の類が嫌いになり、>今まで申請した事がありません。

    個人に行き渡ればいいんですが個人に補助がいくと
    個人を対象にしたバッシングもでてくるんでしょうね
    今で言うところの生活保護受給者のように。
    組織に対してなら直接個人に対してはされにくくなりますが
    貧困ビジネスのような形で搾取対象にされやすくなる。

    なかなか思うようにいかないものです

  21. teihen

    へのへのもへじ様

    コメントありがとうございます。
    日本人には払った税金相応のセーフティネットを享受する権利があると私は思います。

    少なくとも、新しい企画・事業は社会に対する安心感が産む事も多いので。

  22. P

    1000$様

    石坂産業のリンクありがとうございます。
    勉強になります。

    石坂産業の現在の優位性は下記の2点にあるのではないでしょうか。

    ①ごみから売れる素材を作る技術 (売れる素材にすればするほど、自分たちの利益になる)

    ②地域へのフォーカス(廃棄物を運送する費用を考えると、地域の企業をターゲットにするもの。また技術を他社に真似されても、近いからそこに頼むという客が多いのではないか)

    ※社会性のある、慈善的な会社というのは、
    それはそれで応援したいと思わせる要素ですが、
    そのためだけに、今の会社をやめて、
    取引してくれる顧客はどれくらいいるものでしょうか。
    なので優位性とは関係ないのかなあと、思いました。

  23. ed

    22万4千円なのでは?
    それはともかくこの表を見ていれば、親が子供に、どんな仕事が儲かるの?ときかれたとき、曖昧にならずに済みますね。

  24. teihen

    ED様へ

    申し訳ありません。
    後でこっそり修正しておきます。

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