優秀な人材を採用する方法


結論を先に述べておくと、人材は勉強会に居る。

(補足すると。 普通、優秀な人間はリクルートやその劣化コピーを経由しない。)

顕著な特徴として、彼らが発信者である事が挙げられる。

そして大抵の場合、既に複数の収入源・コミュニティを確保している。

 

 

 

優れた人間は誰一人困ってない

 

現代は、「大マッチング天国時代」である。

ITインフラの発達によって、個人が意欲や能力に応じて自由に世界中の誰とでもマッチング出来るので

最低限の意欲・能力さえ備えていれば、労使の別なく望む相手とのマッチングが可能である。

まさに天国である。

 

繰り返す。

労使関係なく、優れたビジネスパーソンは人材との巡り合わせに困っていない。

彼らは自ら積極的に発信し、エネルギッシュに勉強をしている。

勉強家は勉強家同士で絆を結ぶので、場合によっては雇用や契約はその輪のみで完結してしまう。

 

彼らは誰も困っていない。

 

「勉強会」と云う単語にあなたが拒否感を持つのは自然である。

説法師の大半は、善男善女から詐取する為に、セミナー・勉強会と云う単語を積極的に用いるからである。

 

もっとも、優れた人材は嗅覚も優秀であるので、99の説法を避けて1の学究交流に辿り着いている。

 

 

 

変動期には安定期の3倍勉強するのが当たり前

 

如何なる時代においても学問は重要だが、社会の変動期には特にそれが必要とされる。

未来と現在と現状を迅速に把握し対応することが求められているからである。

要は安定期に「勉強家」と呼ばれた人種の3倍学ぶことが、現代(変動期)を生き抜く最低ラインとなっているのである。

なので、有為の人材は日々研鑽と向上に努めている。

 

別にこれは大袈裟な例えではない。

現に医者は、通常業務(これがまず激務である。)が終わってから、海外の論文やニュースをチェックし

緊急コールに備えながら、学会に提出する論文を執筆し。

休日には訴訟や税金に関するセミナーに出席している。

 

あなたが医者の様に学べば、嫌でも同志と隣り合う機会が増えるだろう。

逆に。

可処分時間を酒食にしか費やさない者の周囲には怠惰な人間が集う。

勉強するフリだけしてお茶を濁そうとする人間の基には、仕事をするフリをするのが得意な人間が集う。

何の志も無く経営者と云う身分にしがみつこうとする人間が雇えるのは、従業員と云う身分だけを死守しようとする人間だけである。

人間には同類同士で群れる習性がある。

ただそれだけの話である。

 

 

掃き溜めに鶴は棲まない

 

「掃き溜めに鶴」とは。

下らない場所に、そこには不釣り合いな優れた/美しい人材が混じっていることの例えである。

無論、稀な現象であるからこそ、この慣用句が人口に膾炙されているのであろう。

 

掃き溜めに鶴は棲まない。

優秀な人間はみな環境移動の特権を持っているので、劣悪な環境に一時降り立つことはあってもすぐに飛び立ってしまう。

あなたの従業員は、あなたの見ていない場所で、才能を潰して回っている。

長い経営期間の中で残っているのは、人の足を引っ張るのが得意な者だけである。

 

もしも貴方の組織に一人も優秀な人間が居ないのならば、それはあなた自身が積極的に掃き溜めを作っていた証拠である。

 

 

選択権は常に強者が持つ

 

戦国時代。

優秀な武者は引く手数多だったので、何度牢人してもすぐに高禄で召し抱えられた。

能力によって待遇を獲得可能な時代である。

優秀な人間にとって有利で、無能者にとって不利な時代である。

 

戦乱が終わり社会の流動性が無くなると、各大名家で武士余り現象が発生し牢人は仕官出来なくなった。

各大名家に仕える武士達は、家禄を守るだけの追従寄生虫となった。

身分が待遇を死守する時代である。

優秀な人間にとって窮屈だが、無能者の勤勉が許される時代である。

 

現在が安定期でない事は言うまでもない。

才覚と度胸によって、人生が幾らでも拓けるのだから。

優れた人間は全員が目を輝かせている。

強者達は当然の特権を行使し、自分に釣り合う能力・人格を持つ者とだけ結託する。

今、その輪に入れて貰ってないという事は、それがあなたに対する世界の評価なのだ。

 

安定期に無能者に身分を与えた組織が潰れ続けているが、それを笑うつもりはない。

単なる摂理の問題だからである。

 

 

閑話休題

 

どれだけ優れた人間でも身分を得た瞬間に劣化する。

何故なら、身分とは人類が発明した最も効率の良い生存方法であるからである。

大量の魚を獲ったり、広い農地を開墾するよりも、漁村や農村を支配する貴族身分を得た方がコスパ良く栄養を摂取出来る。

だからこそ、人間はどんな手を使っても地位・役職を手に入れようとする。

それらを手に入れた後、彼らの勤勉性は身分の死守だけに注がれる。

実際の勤労者への報酬は、全て身分保有者が横領してしまうので、誰も真面目に働かなくなる。

 

これが、古今東西の全ての組織が朽ち果てるメカニズムである。

 

 

 

 現代の出来る人間について

 

優れた人間は、明瞭な文章で伝達し、明朗に喋る。

その上、自身の属するクラスター外の人間ともフランクに接することが出来る。

(無能者はフランクさを憎悪する。 フラットな舞台では実力が露見してしまうからである。)

更には、馬鹿と距離を取ることが異常に上手い。

 

冒頭で述べた様に。

彼らは大なり小なり発信者である。

既に複数の収入源を保有しているケースの方が多い。

故に、彼らは己を厚遇する相手・組織だけを選んで悠々自適に暮らしている。

それが現代の優秀な人材である。

もしもそんな人種とただの一度も出逢った事がないのなら、深刻に受け止めた方が良い。

彼らの距離感があなたに対してステルス性を発揮している確率が極めて高いからである。

 

彼らは心に余裕があるので。

適正な対価と弁えた身の程があれば、対話の機会を与えて貰える。

そこから先は単なる釣り合いの問題である。

 

もしも、「私は出来ない人間だから優秀な人材に気に入られる訳がない!」と考えられるのであれば。

それこそ勉強会にでも出席して自己向上を図れば良いだけの話である。

向上心のある人間は他人の向上心にも好意的なのだ。

あなたが優れた能力・見識・品格を身に着ければ、相応な人材と出会う事が出来る。

 

このエントリーの趣旨は、ただそれだけのシンプルなものである。

あなたの願いが叶う事を望んでいる。

 


 

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12件のコメント

  1. ハンタ

    >>(無能者はフランクさを憎悪する。 フラットな舞台では実力が露見してしまうからである。)

    この部分にドキリとしました。
    やるかやらないか迷っていた勉強を始めることにします(笑)

  2. teihen

    ハンタ様

    生意気を申し上げて恐縮です。
    ただ、これからは「フランクな人間関係を構築出来るか否か?」が死命を分けると私は踏んでおります。

    どうか皆で新しい時代に適応していきましょう。

  3. 多那

    読む前に優秀な人材は市場に存在しない結論だったりしてwと予想して読んだ。
    予想と違う内容だった。その勉強会とやらはどこでやられているのでしょうか?ここも一種の勉強会なのかな。

  4. 1000$

    と言うわけで底辺氏理論を研究と実践する会を実施致します。

    月に一回、スカイプで定期セミナーを開催し、
    年に一回、F2Fの大コンペを行います。

    参加はわたしのツイッターまで。



    言うたりなんかして。

  5. teihen

    多那様へ

    「優秀な人材は市場に存在しない」って正解なんですよ。
    日本の労働市場は買い手が勘違いしているので。
    経営者クラスが人材に対して勘違いしているのなら兎も角、現場の採用担当者や先に雇用されただけの労働者が思い違いをしてますから。

    お客様が神様であるように、人材様も神様なのです。
    その発想を免除されるのは、何もしなくても客や人材が来る人だけ。

    あなたの専攻分野では、勉強会とやらが全く開かれてない可能性があります。
    (業界ごと不勉強なジャンルは多いので。)
    ですので、隣接分野の勉強会を探すか自分で主催して下さい。
    本文にもありますが、「勉強会」と云う単語は使用されていない可能性があります。


    1000$様へ

    いや、最初は本当にそれで構わないと思います。
    どんな卑小なテーマでも、「主催側に回って同志を集める」以上の学問はない訳ですし。
    最初は間口の広いテーマ(英会話や株式投資)で練習して、そこで培ったノウハウを己の専攻分野で使うのです。

    コツは集客の導線にしないことを徹底することです。
    (特に、同業者相手のセミナー商法とは一線を画すこと)

  6. Name *

    最近ニートや無職、家庭環境に難のある方々の起業・自営ブログやSNSを追って情報収集しているのですが、ある程度の成功者に共通しているのは収入が複数あることと地域や業界の名士と縁があるパターンが多い気がします。
    且つ事前にあったコネ等ではなく、開業後に業者としてアクセスしてその地位を得たというケース。

    なんとも羨ましい限りなのですが再現性の上では不可能ではない、と勝手に思っているので少し前より希望が湧きました。
    でも何を売ろう…

  7. teihen

    6:31様

    マルチビジネスの利点は「名刺・看板を複数持てる」ことだと思います。
    人よりもフックが多い分、名士と縁を繋ぐチャンスが増えるのではないでしょうか?

    売り物がないうちは。
    「誰の役に立てるだろう? 何の役に立てるだろう?」
    だけを考えて、己を社会にとって有用なパーツに練り上げることだけを考えて下さい。

    「上昇」とは本来そういうことだと思います。

  8. Smoto

    相変わらず慧眼だなあと思いました。

    今、日常業務に追われ勉強が疎かになっている感のあった私にとってとても参考になりました。
    忙しくても時間をとって勉強、そして優秀な人材と接触できるように活動していかなければならないと思いました。


    >普通、優秀な人間はリクルートやその劣化コピーを経由しない
    >お客様が神様であるように、人材様も神様なのです。
    その発想を免除されるのは、何もしなくても客や人材が来る人だけ。

    これもとても腑に落ちました。
    何もしなくても人が来る有名会社なら何もしなくても良いですが、そうでない事業者は人材確保のために工夫と積極的活動が必要ですね

    いつも参考になる記事をありがとうございます。

  9. teihen

    Smoto様

    補足として。
    勉強する時間が乏しい時のコツを挙げておきますね。

    勉強する時間が無い時は、今までの自分の経験の中でレアリティの高いものを整理してテキスト化して下さい。
    分量は短ければ短い方がいいです。
    それがフォーマルなものならば、オープンな環境にアップして属性の近い方に接近する材料にして下さい。
    要は、如何に発信性(自己顕示のみではない種類の)のグループと親交を持てるかですので。


    【求人論】

    現代では。
    求人ノウハウは限りなく集客のそれに近づいて来ていると思います。
    どれだけ宣伝力を活かして大量の新規客を集めても、サービスが悪ければ客は競合に取られます。
    残るのは事情があって他店に行く力がない客だけです。 
    (サービスの悪さに気付く感性が無い・惰性で店に通ってる・優良他店を知る調査力がない・貧しくて他店に足を伸ばす余裕がない)

    求人も同様で、どれだけ数を採用しても。
    その職場の程度が低ければ、従業員は去ります。
    残るのは、他社へ移籍する力のないものばかりです。
    大企業ほど維持コストが膨大なので、人員レベルが僅かに下がっただけでも莫大な赤字が発生してしまいます。

    ですので、積極的に職場レベル(民度・待遇・環境)を向上させる努力をしない企業は
    これから恐ろしい速度で淘汰され続けるでしょう。

  10. しげる

    底辺さんが言われる優秀な方に、依頼の止まないフリーランスや儲かってる自営業者が思い浮かびました。
    今回の記事、1人仕事の私には関係無いかなと思ったのですが、まわりからのアドバイスや厚意でやれているので、いつか恩を返すためにも、自分のレベルを上げて優秀な方とたくさん知り合わければなりませんね。
    今回も勉強になりました。

  11. teihen

    しげる様

    フリーランスの方に話を伺いますと

    「ネットが普及してからフリーランサー同士の比較が容易になり
    仕事が優秀な人により集中するようになった」

    との見解を頂くことが多いです。
    恐らく事実なのでしょう。

    現代は、自分のレベルが可視化公開されている恐ろしい時代です。
    お互い適応していきましょう。

  12. Keiichi

    なるほど。
    やはり、常に自分を切磋琢磨することは必要ですね。
    自分は「勉強」は好きです。「勉強会」とかに参加するのも好きでした。
    ただ、結果が伴いません。
    しかし、これは、「勉強」の仕方を変えるだけで、
    きっと、私には住みやすい世界が来るのだな、と
    確信(妄想?)いたしました。
    もっともっと勉強し、積極的に動き、人との交流を大事にしていこうと思います。
    だんだん、私の明るい将来が見えて参りました(笑。でも、マジです)。
    ありがとうございます。

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