何故あなたの投資は全て失敗するのか? (仮想通貨・トルコリラで連敗した方へ)


「どういう訳か私が買った株は必ず暴落して、手放した途端に暴騰するんです!!!」

 

この様な趣旨の相談が最近続いた。

失敗の理由は明白。

その投資判断が広告に誘導に基づいて行われているからである。

 

この文章を書いている2018年は、「仮想通貨バブル崩壊」と「トルコリラショック」が起こった年。

よって相談内容はみな似た内容であった。

『今まで投資で成功できなかった方が、乾坤一擲で仮想通貨に挑戦し惨敗、負けを取り返す為に残金をトルコリラ勝負に投入…』

↑ これである。

 

このエントリーでは、あなたの投資が絶対に失敗する理由を解説する。

ちなみに投資に成功のは簡単で「人類中上位5%の見識を身に着けるべし」である。

語学・法学・史学・地学・数学などを修めれば良いだけの話なので、そう苛酷なハードルではない。

 

 

本文は下記エントリーと併せて読まれることを推奨する

靴磨少年の投資話から逆算する、大衆を嵌め込む投機話のカラクリ

 

 

 

貴方の投資が失敗する理由

 

「詐欺広告を情報と誤認して投資しているので、自然と損失が出るのであろう。」

と云う趣旨の回答を相談者様には返している。

ちなみに。

詐欺広告とは、信じた者から詐取することを目的に作成された中立情報風の広告を指す。

 

例えば仮想通貨を大量に保有している者が、それを現金化したい場合。

「仮想通貨はこれからまだまだ値上がりする!」

と云う分析風の宣伝広告をブログや雑誌に掲載する。

それを見て、不特定多数の何パーセントかが広告主の保有する仮想通貨を買う。

この時点で広告主は利益確定である。

ブログや雑誌を見て買った人間は儲からない。

何故なら彼らは投資用語で言う所の「最後の馬鹿」だからである。

説明するまでもなく大衆とは、最後の情報受信者に他ならない。

彼らは詐欺広告を出す能力も資本も持たないので、自分のカモを購入することが出来ない。

(というより、最後の馬鹿の中でこの構造を把握している者が殆ど居ない)

 

投資で絶対に上手く行かない人間はほぼこのパターンである。

「債券」と書かれた「広告ビラ」を買っているのだから儲かる筈もない。

 

 

 

最後の馬鹿にならない為の防衛手段

 

投資で失敗する方は皆一様に「情報収集!」と詐欺広告ばかりをネットサーフィンする。

そして辿り着くのが「今、○○が熱い!」「今年の上昇銘柄!」と云ったキャッチコピーである。

当たり前だが、これからの文章の執筆動機は信じた人間に売りつけることに他ならない。

(底辺だって100円で買った石ころの処分に困ったら、「今年は石ころが熱い! 来年には1コロ2000円のレートが見込める!」などと書き散らすかも知れない。)

 

要は詐欺広告を見なければ良いだけの話なのである。

というより、急造中の詐欺広告をチェックしていれば次の暴落銘柄が予測出来る。

 

では、情報と詐欺広告はどう見分けるのか?

これは簡単である。

あなたでも読み解ける親切な文章、これが詐欺広告である。

そもそも、投資の一次情報は学術論文だったり異国語で記された専門レポートなのだ。

これを下記の様に加工する。

「あなたでも読める様に翻訳し簡略化し、時には可愛いイラストを付けて、大衆受けの良い芸人に宣伝させる。」

考えれば分かると思うが、十分なコストが掛かっているのである。

そのコストは、誰かから回収される。

誰かとは誰だ?

そう貴方である。

 

情報発信者の立場を理解することも大切である。

例えば、自分の客からすらも詐取する証券会社。

彼らが無料で推奨レポートを公開した場合は、言うまでも無く保有している真逆のポジションで収益を上げることが目的である。

加えて、アフィリエイターも危険である。

証券会社やFX会社の尖兵が彼らだからである。

嵌め込み計画を発動する時の金融関連業者は、ただでさえ高額なアフィリエイト収入の期間限定引き上げキャンペーンを行う。

「トルコリラのスプレッドが業界最安の弊社がアフィボーナス倍増キャンペーン中です!」

という趣旨の勧誘メールを受け取ったアフィリエイターは、閲覧者のトルコリラ取引を誘発する記事を量産する。

その際、リスク情報は最小化される。

「エルドアン大統領の強硬姿勢は金融市場からも強い懸念を抱かれており、トルコ国民のリラ離れも加速しております。」

等という、本来最優先で提供される情報は伏せられる。

仮想通貨でも広告原理は同じである、仮想通貨取引所のアフィリエイト記事を書くときに、取引所の脆弱性については言及される筈もない。

 

かくして、詐欺広告は記事情報の体を取り量産される。

今回の仮想通貨・トルコリラのダブルショックで打撃を受けた方の大半は、このパターンに嵌め込まれている。

この構図で同様の罠が着々と準備されているのは想像に難くない。

どうか次の落とし穴は飛び越えて欲しい。

 

 

 

 

詐欺広告に引っ掛からない為に

 

まずは広告では無い一次情報に触れてみることを推奨する。

例えば仮想通貨投資を試みるのであれば、まずはブロックチェーン研究者の論文やコラムに目を通すべきであるし

トルコリラに投資するのであれば、最低限の国際情勢レポートや文化史・政治史は頭に入っているべきである。

いきなり研究論文を読むことが困難であれば、最初は研究者のミーティングに同席させて貰うだけでも良い。

例えば底辺は、先日関西の理系研究者の発表会にも同席させて頂いたのだが、専攻者のブロックチェーン論は非常に新鮮であった。

この後アフィリエイターのブロックチェーン記事を見てしまうと、やはり論調・見識の落差は大きい。

勿論、一度ミーティングの末席に加えて頂いたくらいで「底辺は一次情報を保有している!」等と嘯くつもりはない。

ただ、偽物を見分ける為の材料は増えた。

要は、情報の上流の風景位は知っておくべき、という趣旨の話である。

鑑定眼は人間の優劣のみに基づく訳ではない。

本物を見た経験があるか否かの経験に依るところの方が大きい。

 

 

儲かる投資

 

失くして惜しむ程の余剰資金があるのであれば、普通に自分で商売をした方が儲かる。

上手く行かなかった投資から学ぶ事柄は少ないが、商売の苦戦から学ぶことはあまりに多い。

また、身体が動くのならナケナシの金を誰かに投資するよりも、誰かに投資して貰えるような社会善を成していくことを推奨する。

 

要は、社会は最大公約数的な『大衆』から搾取するように設計されているので

(普通の人達からまとめて収奪するのが一番コスパが良い)

せめて貴方はその漁網から身を守って欲しい、ということ。

 

 


 

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18件のコメント

  1. けんめい

    上流の清い水を飲めば、下流の混じり気のある水を判断が出来るのと同じように、情報も下流に行くと混じり気が多いことを分かり易く説明されているので参考になりました。

  2. 多那

    なんだかんだ言って難しいですね。
    私もAMAZONのマンセーレビューによく騙されます。射幸心を煽られるっていうんですかねぇw
    結局言ってることの真贋を見極めるには答えを知っている以外方法がないと思います。

  3. オーニシ

    底辺さんの勤勉ぶりを垣間見る度に、自分のショボさを思い知って自身をなくしてしまいます。
    私は自分の無能を思い知っているので「こんなやつ(自分)に投資するよりGoogleやAmazonの方がカネを有効に使ってくれるに違いない(けど今の株式市場、史上最高値じゃん買えねー;)」とかなってるのですが、やはり自分の能力を高めないことには活路は開けないですよね…。

    ところで底辺さんは外国企業に投資することについてはどうお考えでしょうか。外国企業の競争力が高まってしまうので日本にとってマイナスな面もありそうですが、投資した企業が稼いだカネは配当として日本に戻ってくるので悪くない気もします。(イギリスなんかは金融で儲けてますし)

  4. teihen

    けんめい様

    学生時代に勉強していた人は、今も勉強し続けていますし。
    学生時代に勉強しなかった人は今も勉強していません。
    歳を取れば散るほど、その差は広がり続けて行きます。

    一番怖いのは勉強せずに卒業証書を取得してしまった人間です。
    彼らはその間違った成功体験に基づき、名声と結果だけを盗もうとします。
    それこそが、現代日本の淀み濁りの元であると私は確信しております。

  5. teihen

    多那様へ

    レビューで1と5の両極端の評価をされているものは御注意下さい。
    1が客で5がサクラです。

    後、異常に褒められているものもです。
    人間は当たりを引いた時、当たり籤よりも自分を賞賛する生き物です。
    よって私は、過剰な賞賛レビューに関しては自演と判断しています。

    店に有利すぎるコメントを客が(既にカネを払ったにも関わらず)自分の労力を割いて執筆するのは不自然なのです。

  6. teihen

    オーニシ様

    私は勤勉なのではなく、頑張って可処分時間を増やしただけです。
    時間を武器にした立ち回りを行っているので、時間資産が豊かではない方から見れば精勤しているように見えるのでしょう。

    外国株への投資に反対はしませんが
    その資金があれば、現地に行って買い付けや独自サービス調査を行った方が有意義な気もします
    (勿論、投資者の年齢や健康状態にもよりますが)

    「最終消費者向けに整備されたペーパー投資サービスは最も利益率が低い」

    ↑ この一事さえ頭に入れておけば、投資による大転びの確率は激減することでしょう。

  7. 竜崎

    結局、投資広告に限らず、この世の中は自分の頭で考えて広告を峻別できるようにならなければ、一生搾取されてしまうんですね。
    一生広告にだまし続けられたほうが、それはそれで幸せなのかもしれませんが。
    ですが、心の優しい方たちがもう少し楽に生きられる世の中にしていきたいものです。
    そのためにも、広告を見破る洞察力を養ってまずは自分を強化していかなければと、この記事を読んで強く再認識しました。

  8. teihen

    竜崎様

    世の中には、ゼロサムな業界とそうでない業界があり
    前者が広報活動を行おうとすると結果的に搾取的になるのだと思います。

    業界・分野毎にゼロサム率は異なるので、より協業的な分野の存在を知らしめて行く事こそが
    心優しい方へのケアなのではないかと考えております。

  9. sanawo

    一次情報の一種に「異国語で記された専門レポート」と書かれていて、これは英語を勉強し直さないと、と思いました。英語の長文を読むのがダメなのですが、そうは言って入れませんよねぇ。

  10. teihen

    sanawo様

    全部を自分でやる必要はありません。
    日頃、論文を原文で読んでる層の方々に敬意を払い、お話を拝聴させて頂くだけで世界は広がります。
    運よく、抄訳や部分訳が公開されていれば、そちらに目を通すだけでも構いません。

    大切なことはゴールの位置を把握した上で、そこを目指す工夫です。

  11. 53∞

    私はWEB上を中心に不動産や株式などの投資をテーマにした記事を書く仕事を頂けるようになりつつあります。しかしながら、書く内容は大体は現場の真実では無く、広告に関係する人間が儲かる為のもの・得する為のものがとても多い印象です。当たり前の事なのかもしれませんが・・・やや、モラルに欠ける印象があるのですが、これは仕方が無い事なのでしょうか?

    それと以前、底辺様がWEB上にお仕事メニューを掲載すると良いとお話をして下さったと思うのですが、程よく気を紛らわせる程度にはお手伝いレベルのお仕事が入ってきています。ありがとうございます。こういったWEB上でフリーランスや小商いをする上で特別気を付ける事はありますでしょうか?これだけは絶対にしてはいけないとかいう事があるのか気になります。

  12. teihen

    53∞様

    もしもモラル面が気になるのでしたら、投資のデメリット部分を分析した文章を別名義で出してみてもいいかも知れません。
    『ライターの立場で書けなかった箇所』というのは情報として、ニーズはあると思います。
    恐らく53∞様も現在と同じ作業を一生続けることはないと思いますので、今後の選択肢として念頭に置いておくだけでも諸事捗るでしょう。

    小商いの留意点ですが、仕事の難度を段階的に上げることを意識して下さい。
    ネット仕事は陳腐化の速度が速いので、今日の「小商い」は明日更に卑小(市場評価が)なものとなります。
    ですので常に現在自分が携わっている作業の上位互換に取り組み続けて下さい。

    【複雑化・複合化・ニッチ化】

    この3点を怠ってしまうと、収益は目減りし続けます。

  13. 53∞

    ご返信ありがとうございます。

    自分が人より上手に出来る事、
    時間が割ける事などを考えて、
    結果的には現在の文章やPCの
    小技で小銭を稼いでる状態から、
    より高度な経済知識、語学や
    プログラミングを駆使した
    必殺仕事人になりたいです。

    複合化・複雑化・ニッチを狙う
    というアドバイス的を射ていると
    思います。ありがとうございます。

    少しでも自分の関わってきた
    人達に何かを返していける事や
    これから出会う新たなる人達と
    助け合える事を考えて、未だ未だ
    未熟ながらも頑張りたいです。
    ありがとうございます。

  14. 幸福賢者

    リスク情報は最小化などされていません。
    むしろ私達は最大化しています。
    トルコリラや仮想通貨が危険なのも、いずれ大暴落するのも全力で伝えてきました。
    ロングショートの取引比率を見れば、ロングに優位性がないのもすぐに判断できます。
    トルコリラの長期チャートが右肩下がりなのも、チューリップバブルと仮想通貨が酷似しているのも、散々言及されてきたことです。

    問題は取引する者に認知バイアスがかかり、自分にとって不都合な情報をシャットアウトしてしまうことです。
    他人が都合の良い情報しか提供しないのではなく、当人が都合の良い情報しか見ないのです。

  15. teihen

    53∞様

    付加価値を加えれば加える程、事業者の価値は上がります。
    貴方であればもっと上昇されることでしょう。

    御幸運を祈っております。

  16. teihen

    幸福賢者様

    このエントリーは連敗者に向けたものです。
    貴方の警句を真剣に聞いていた方は、きっと無事に難を逃れたことでしょう。

    これからも閲覧者様を助けてあげて下さい。

  17. ホタテ

    今日おもしろい本をブックオフで買いました。
    →『スモールビジネスマネジメント』, 2001, D.C.トラベルソ, 翔泳社.
    本のデザインがとてもかっこよくて、自分に必要な気がして購入しました。

    最近は、転職サイトの「Voekers」「転職会議」「カイシャの評判」「キャリコネ」を見るのにはまってます。
    特に退職理由を見るのが好きです。

  18. teihen

    ホタテ様

    今、惹かれるサイトや本は、最終的に貴方がそのテーマで発信側に回る可能性のあるものです。
    『自分が運営者だったらこうするのに』
    という意識を持ち続けておいて下さい。

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