フリーターから脱出する方法 - 無限の地平はみな底辺

フリーターから脱出する方法

2014.3.7|ビジネス ライフハック 人生 就活 起業

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生意気にも起業コンサルタントを名乗っている。

しかも、一人称が底辺である。

故に、このサイトは属性の低い起業志望者の目に留まり易い。

当然、フリーターからの相談も非常に多い。

 

 

フリーターから脱出する方法

 

単刀直入に結論だけ申し上げる。

 

今、貴方がやっている作業は実質的な「日雇い」形態の単純作業である。

その形態を自らの運営する「小商い」に落とし込む事で。

貴方は「日雇い身分」から「小商い身分」に格上げされる。

(勿論、どちらが得とは断言できない)

 

例えば、掃除屋のアルバイトをしている者が居るとする。

これは掃除を生業とする事業体に対して労働力を切り売りしている状態を意味する。

故に、その者の生業は「掃除をする事」である。

だが、この掃除屋なる事業体の目的は掃除をする事ではない。

「誰かの掃除を代行する契約を取る事」

これが掃除屋の生業である。

事業保有者は、自分で掃除してもいいし、下請け業者に仕事を投げてもいいし、アルバイトにやれせてもいい。

あくまで掃除は「誰かの掃除を代行する契約を取る」為の手段であって目的ではないからである。

 

事業者の仕事は、事業オプションを設定して契約を獲得する事である。

(無論、契約は遂行されなくてはならないが、これは決済を受ける為の支払代価に過ぎない)

 

フリーターから脱出するのは簡単で、以上の事実を認識して事業者の側に近づく手段を模索する事である。

 

 

仕事とは、事業を設定して契約を獲得し決済を見届ける事である

 

少なくとも、底辺はそう考えている。

そして、様々な事業主の方にこの話をしたが、怪訝な顔をされた事は一度もない。

コンサルとしての底辺は営業至上主義的な面も強いし、持論内でも矛盾はしていない筈である。

 

故に属性の低い方からの依頼があった時は、まずは事業設定を共に考える所から始める。

(最終的には本人に自分で考える能力を修得して貰う)

そして、契約の獲得。

早い話が営業であるが、この部分に一番力を入れる。

社長とフリーターの違いは何かと言えば、

「自分のビジネスを売り込む能力がある否か?」

に過ぎないので。

(無論、この差は非常に大きいのだが・・・)

今回のエントリーは以上である。

以下とりとめの無い蛇足。

 

 

秀吉の野望

 

偶然、フリーターの方からの相談が重なったので今回のエントリーを作成してみた。

単純労働の切売であれば、太閤秀吉ですらやっていた事なので、その境遇は卑下する必要はない。

 

秀吉と言えば、ライフハック的な観点から見る場合、彼の生涯で着目すべきは百姓の子供から天下人になった点ではない。

雇われの身から独立した事業主になった点である。

羽柴家が他家を殲滅・屈服させて天下統一した事実は単なる結果に過ぎないのである。

小田原攻城や九州征伐や奥州仕置や唐入りを学んだ所で秀吉のライフハック術を学ぶ事は出来ない。

何故ならば、大抵の上昇希望者に必要なのは大名になる為の方法であって、大名になってからの征戦マニュアルではないからである。

 

で、学ぶべきは前半生。

養父との折り合いが悪い上に弟・小一郎(後の大和大納言・秀長)が生まれてしまったので百姓を断念して「針売り業」を開始する。

この時点では典型的な押し出され型起業であって、自発性はない。

実父・木下弥右衛門は織田信秀の足軽頭を勤めていたと云う説もあるので、木下家は豪農でないにせよある程度継げれば美味しい程度の家だったのであろう。

少なくと水飲み百姓の息子ではないし、好きで出奔した訳ではない。

少年時代に今川家の陪臣である松下家に奉公していたと云う自称も怪しい。

三河側の資料にあるように、「松下家の池で勝手にドジョウ漁をしている所を家人に見つかりリンチされた。」と云う方が実情に近いと思う。

(要するに、履歴書に武家の経歴が書きたかったのだろう。)

最も、天下人であるにも関わらず秀吉の正確な前半生は判らない。

天下を獲った秀吉は足軽時代の話は面白おかしく物語ったが、流浪時代の話は頑として語らなかったからである。

語りたい過去では無かったから語らなかったのだろう。

(貧乏人の旅には常に屈辱が付き纏う。)

太閤記では、針売りの他にも草刈・鍛冶屋・桶屋・ネギ売り・油売り等を秀吉は経験している。

個々の真偽は兎も角として、生き延びる為の小商いはしていたであったであろう。

そして、当時の彼の年齢・所在地を考えれば自分が主体となって営んでいたビジネスでは無かった可能性の方が大きい。

所詮、小商いは生き延びる為の小業であり、それをしたからと言って即座に大儲けは出来ない。

あくまで日銭の為である。

ただ、後の彼が発揮する並外れた企画力・営業力は、彼の事業体験(零細とは言え)に起因する事は間違いないだろう。

機械的に与えられた作業をこなして安定した日当を得た体験もそれなり貴重である。

だが、同様の作業内容であれば、自分で営んでしまった方が遥かに自身のスキルアップに繋がる。

自身の展望に見通しの立たない方は是非とも本エントリーの前半を頭に留めておいて欲しい。

 

 

 

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コメント一覧
  • 小さな元請け、小さな派遣業を目指すということですか。
    乱世のハケンを握るのはハケン業なり?

    最後にあるように、その立場になれば見えるもの、スキルアップにつながるものがあるのでしょうか。


    2014年3月8日 1:39 AM | 匿名 |

  • 月収10万の個人事業主始めたんですが不安定感が半端ないっす。
    でも底辺さんの言うとおり、身に付いたスキルは無駄にならないよね、きっと…。


    2014年3月8日 9:34 AM | 匿名 |

  • 1:39様へ

    フリーターは立場を変えれば一人親方にもなれます。
    (リスクが向上する可能性もある。)
    実行するか否かはともかく、その事実は念頭に置いておいて下さい。




    9:43様へ

    おお、開業おめでとうございます!
    後は、販路拡大ですな。
    応援しております。

    http://p.tl/PlDH


    2014年3月8日 10:31 AM | teihen |

  • そういえば、知り合いの清掃業フランチャイズ加盟者は、自分の彼女の親類知人を働かせてました。
    彼は事業者としての道を歩んでいたのですね。

    キャラと看板に依拠したエセコンサル個人事業主としては、あまり他人には任せられん。
    うちの場合、過去のエントリーにあったように調べりゃわかるような情報を電子書籍にまとめて、働かせるほうがいいのかねぇ…


    2014年3月9日 1:22 AM | 1000$ |

  • 1000$様へ

    大切な事は、「事業の所有者が誰か?」ですので。
    雇用の有無は特に問題視する必要はないと思います。

    あくまで雇用は手段の一つに過ぎませんので。


    2014年3月9日 12:10 PM | teihen |

  • 有力者や上司や目上の者に対して上手に取り入る事が苦手な者に対して、底辺さんは何を心掛ければよいとアドバイスしますか?私の事なのですが、会話に対するチキンさとコミュ障によって必要以上に損をする場面があるのではないかと思います。最低限の身なりと礼儀は必要でしょうが、上手く好かれる為にもう一歩踏み込んでアドバイスするとしたら、どうアドバイスしますか?


    2014年3月9日 2:20 PM | あ |

  • あ様へ

    回答が冗長になりそうなので、独立したエントリーとして書き上げました。
    http://p.tl/s5Xm
    参考になれば幸いです。


    2014年3月9日 11:20 PM | teihen |

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