以前のエントリーで、底辺が「ニートコンサルタントを営んでいる」と書いた。
底辺は何コンサルなのか?
驚いた事に反響が大きく、「詳しい話を記事化して欲しい」との要望が多く寄せられた。
(主にニートの方から)
よって、今回のエントリーは、この件について語る。
大層な前フリであったが、
とりたてて大した話でもない。
ニートの御子様をお持ちの保護者様から依頼を受けて、御子様方の就業支援・相談を受けているだけのことである。
看板を掲げている訳でもないが、依頼はポツポツ来る。
だが当然、底辺に頼む位なら自治体や公的機関の援助に頼った方が良い。
貴方のビジネスのヒントになるかも知れないので、底辺が「ニートコンサルタント」として初めて仕事をした時の話を書いておく。
底辺は「何でも屋」の看板を掲げていた時期があって、愛用の軽四輪に大きく看板を貼り付けていた。
個人事業主としての開業届を出したか出していないかの時期の話である。
「何でもは出来ないよ。 出来る事だけ。」
が口癖の底辺は何も出来ない無能力者なので、問い合わせがあれば旧知の工務店等に仕事を回していた。
蜂の巣の退治すら請け負った事がある程だ。
(勿論、蜂は怖いので底辺は何もしなかった。 だって刺されたら痛いじゃないか)
それが地元では
「あの底辺父の息子の底辺が起業したらしいぞ!」
と驚愕を以て受け止められたらしく、
後に聞く所によると、近所のビックニュースとして騒がれていたらしい。
(機会があれば語るが、底辺父は地元で有名な逆レジェントなのである)
同じ時期に結婚相談所の売買にも絡んでいた話が漏れたので、無遠慮な人々に多く言い寄られる事になった。
その様子を見ていた、近所のニートの子供を持つ方から
「底辺君の所で、うちの息子を雇って貰えないないだろうか?」
と請願されたのが、発端である。
勿論、底辺は本職はニートであり、自分に労働意欲が無い癖に、
他人の御子様を働かせるのも筋違いなので丁重にお断りした。
断る時に料金を取った。
相手は驚いたが、他人の半日を無料で潰せると思う人が居た事に底辺は驚愕した。
自治体の就労相談を使う事を勧めて、その日は退散した。
その時に少しだけ息子さんとお話ししたのだが、
出版やらアパレルやら興信やら水商売と絡んできた底辺の話は余程面白かったらしく、
息子さんは自治体の説明会を拒否して、底辺と絡みたがった。
御両親もよせばいいのに、また底辺を招いた。
「食事を御一緒に」と誘われたが拒絶した。
「食事を云々は」他人をただ働きさせたい人間の常套句であるし、そもそも底辺は家庭の事情で不幸にも舌が肥えている。
別に相談と言っても大した話はせずに、底辺は自分の職歴・商歴について答えただけである。
息子がニートになった位でパニックになる家は、多くの場合両親に世間知が欠落しているので、
彼らにとって未知の業界や職種の存在を教えるだけでも助けになるのである。
結局、色々あって息子さんは販売職に就いた。
(別に底辺が紹介や推薦をした訳ではない)
職安で募集している案件に毛が生えた程度の待遇であったが、御両親は喜んでいた。
息子さんに対して、「辞めたい時に辞めていいですよ」と言ったら、御両親が喚きだしたが、
「では、息子さんを一生あの職場で働かせたいのですか?」
と尋ねたら、
「一生、あんな所じゃ困ります」
と夫婦口を揃えて回答し、自発的に納得した。
最初の案件はその様に解決(?)した。
結婚相談所絡みで類似の案件が数件持ち込まれたので、「ニートコンサルタント」の名刺を作った。
「これで生計を立てよう」
「これで儲けてやろう」
と云う発想に基づくものでなく、病的に馴れ馴れしい人々から身を守る為である。
(名刺には依頼を断る効能もある事をこの一件で学んだ。)
これが「ニートコンサルタント」を底辺が名乗るに至った経緯である。
この様に底辺はニートの皆様から直接就労相談を受け付けている訳では無い。
あくまで親御さんから依頼を受けた時に答えるのみである。
マイクロビジネス・スモールビジネスの立ち上げ相談については、今後も今まで通りに回答させて頂くので気軽にお声掛け頂きたい。
勤労意欲がある方はニートではなく事業者なので、底辺も喜んで助力させて頂く。
底辺は挑戦者が好きだ。
以上でニートコンサルタントの話題は終了である。
もうこの話題は持ち出さないだろうし、オンライン上で依頼を受け付ける事もない。
(この手の家庭相談は親子セットで行わなければ意味が無いからである)
起業を考えておられる方が、商売の立ち上がり例の一つとして頭の片隅にでも留めておかれれば良いと思う。
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底辺様
起業のアイデアがあるんですけど。
スカイプコンサルのお金がありません。
ニートだと幾らくらい掛かるのでしょうか?
2013年8月5日 9:07 AM | 匿名 |
立ち位置がニートなのかコンサルなのかわからん。 面白指数は認めるww
2013年8月5日 3:51 PM | 匿名 |
>では、息子さんを一生あの職場で働かせたいのですか?」と尋ねたら、
>「一生、あんな所じゃ困ります」
>と夫婦口を揃えて回答し、自発的に納得した。
ワラタ
コントだなw
2013年8月5日 4:48 PM | 匿名 |
>何でもは出来ないよ。 出来る事だけ
底辺君は男版羽川だな
2013年8月5日 7:03 PM | 匿名 |
働きたくはないが、銭がいるんじゃしょうがない。
どうしても立場上断れず、無料相談化せざるを得なかったことを思い出した。
あ、そこをコンサルにしとけばいいのか。
2013年8月6日 2:38 AM | 1000$ |
断りながら料金を請求できる底辺は素直にすごいと思う
2013年8月6日 6:45 PM | 匿名 |
9:07様
相談してから素知らぬ顔で踏み倒せば良いのですよ
3:51様
立ち位置はニートです。
不労の誓(ハタラカズノチカイ)!
4:48様
私も笑いを堪えるのに苦労しました。
でも、人間って多かれ少なかれそんなものなのでしょうけど
7:03様
スペックの低い貝木です
1000$様
ええ。
予防線としてコンサルの名刺持っておくと、いいお守りになりますよ。
雑務を平然と押し付けようとしてくる輩から身を護れます
6:45
時間拘束に関しては厳正に対応するべきです。
メール一本で済む話を、他人の半日を費やしてしようとする相手に対しては真剣に対応方法を考えるべきだと思います。
時間だけは絶対に安売りするべきではないです。
2013年8月7日 11:45 AM | teihen |
ニートコンサル話自体は面白体験談として楽しく読んだが、
米欄で、時間に対する底辺氏のポリシーの一端を覗けて興味深い
ニートの不労であっても(だからこそ?)時間は安売りしない、と言う事か
2013年8月7日 1:34 PM | 匿名 |
1:34様
他のお客様に対しても、
「底辺に掛ける時間があれば、営業に充てて下さい」
とお願いしております。
金銭面のみを倹約して、時間を浪費するのは本末転倒だと考えておりますので・・・
2013年8月7日 10:42 PM | teihen |
正直、メールで相談にのっていただくのも、「時間を奪ってしまうのではないか」と思ってしまう私。これは私がメールの文章考えるのに時間かかるからその感覚で考えているだけかもしれませんが。。。まあさすがにメールなら一人に半日はかかりませんね(^ー^)自分の隙間時間に返信できますし(それでも返す相手が多いとそれなりに時間がかかるような気はします)
それと、根本的な問題として、「メール打つのが苦手」なひとがいるようですね。電話のほうが手っ取り早いんだという友人います。指がうごかないんだと。これは得意不得意あるんですよね。。。
2013年8月8日 10:53 PM | 匿名@新参者 |
匿名新参者様
メールは特定の時間を拘束されずに済むので、合間の空時間のみを充てれるから良いです。
電話の場合は、お互いにタイムスケジュールの合意が必要になるので、メールより利便性が下がります。
得手不得手あるので仕方ないのですけれどね。
2013年8月9日 12:56 PM | teihen |
電話はメールより利便性さがりますよね。それは同感です。私も伝達についてはメールですませられることはメールでしてほしいひとです。
私が言いたかったのは。。。「ある種の能力が著しく劣るがために(たとえばメールうつ能力)、社会の流れについていけず、職業も制限され、底辺層に甘んじるしかない」人もいるんじゃないのかな、ということでした。
底辺さんが、「メールですませられることを」というのを、「すませられる」なんて簡単なモノじゃないよそれができないような自分だから苦労してるんだよ、というのが、本当の底辺の境遇かもしれないな、と。
まあ、相手の半日つぶしたらお金を払うのは当然ですが。。。
ちなみに、新参者はメールはうてますが、オートマ車限定のペーパードライバーで、(ゴールド免許)
教習所でアクセルとブレーキをふみまちがえること二回、
卒検前の「みきわめ」は20回落ちました。
赤信号や標識も見落とします。不注意なKYここに際まれり。
結局、同じコースばかりぐるぐるまわっていたから、標識とか全部「覚えてしまって」受かりました。。。
私は運転するような職業無理です。運転できなきゃいけない職場に通勤するのがまず無理です。
職業選択に制限がかかります。。。
2013年8月9日 5:17 PM | 匿名@新参者 |
匿名新参者様
>ある種の能力が著しく劣るがために(たとえばメールうつ能力)、社会の流れについていけず、職業も制限され、底辺層に甘んじるしかない
正論だとは思います。
だからこそ個々の方には得意分野で伸びて欲しいです。
多くの分野や選択肢の存在を知る事で、致命的な苦手分野を持つ方が救われる事が望ましいと考えます。
もしも、このブログがたったの一つでも選択肢を提示出来ているのなら、
それに優る幸いはありません。
2013年8月11日 11:50 PM | teihen |