コミュ障が上司や先輩と円滑な人間関係を築く方法

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前回のエントリーでコメント欄に質問があったので、短い回答エントリーを書き上げる事にした。

質問は下記の通り。

 

 

有力者や上司や目上の者に対して上手に取り入る事が苦手な者に対して、底辺さんは何を心掛ければよいとアドバイスしますか?

私の事なのですが、会話に対するチキンさとコミュ障によって必要以上に損をする場面があるのではないかと思います。

最低限の身なりと礼儀は必要でしょうが、上手く好かれる為にもう一歩踏み込んでアドバイスするとしたら、どうアドバイスしますか?

 

2014年3月9日 2:20 PM | あ |

 

 

この質問に返答したい。

最初に一言だけ。

「取り入る」 と云う発想は持つべきではない。

相手に対して失礼であるし、貴方の品位を傷付けるからである。

 

 

 

目上の人間との会話術

 

結論から言えば、「聞き手」になる事である。

何故なら、目標とする目上の人間がコミュ障のであってもなくとも有効なアプローチだからである。

人間関係を構築する場合は、相手にも当然コミュニケーション能力の欠如があると想定して対処するべきである。

コミュ力の向上とは単に自分の伝達力を伸ばす事を意味する訳ではない。

相手が内包するコミュニケーション能力の欠如を赦し、補い、歩み寄ろうと努力する姿勢を持つ事である。

 

 

 

多くのコミュ障の方が見落としておられる事実を予め指摘しておきたい。

「人間の大半はコミュ障である」

まずはこの事実を認識して欲しい。

コミュニケーション能力などは、※高田屋嘉兵衛レヴェルに達して初めて能力として評価される分野であって、大抵の人間にコミュニケーション能力は備わっていない。

上長との人間関係が円滑に構築できない責任の一端は貴方にある。

何故なら、相手のコミュニケーション能力の乏しさを斟酌出来ていないからだ。

 

厳しい言い方になって申し訳ないが、

「私はコミュ障だから人間関係が上手く行きません」

と云うのは逃げ口上に過ぎない。

無意識のうちに、相手がコミュニケーション能力を保有している事に期待しているから、

身勝手にも、相手から自分に配慮してくれる可能性に依存しているから、

無遠慮にも自分を「コミュ障」と自称してしまっているのである。

 

人間はみんなコミュ障なのだから、上司・先輩のコミュ障は貴方が補ってやらねばならない。

それが社会人としての仁義である。

 

若き日の底辺は自分の上司や先輩に恥をかかせたくないと考えていた。

だから、彼らと会話する時は聞き手に回り続けた。

彼らの話したそうな事や特異な分野について、彼らが自分のペースで話せるようなテンポで質問をし、相槌を打った。

大抵の場面で比較的良好な人間関係は築けていたと思う。

見様によっては、阿り取り入っている様に見えたかも知れない。

だが、多くの人間は配慮と阿諛を本能で区別してくれていると信じているし、もしも底辺が阿諛追従の奸人であるのなら世界は正しくこの身を罰し賜えと考えている。

 

 

話が逸れた。

私事を交えた事を御詫びする。

改めて、結論を述べる。

 

 

人間は皆コミュ障なのだから、下位者は上位者を補佐する責務を全うするべきである。

責務とは人間関係において上位者が立場相応に振る舞えるような会話提起(質問)を行い、

自身が相手の従属者(聞き手)として上位者を受け容れる事に他ならない。

そして、自身の立場が強くなった時は、下位者にこんな下らない配慮を絶対にさせない事である。

 

 

底辺は他にやり方を知らない。

生物としての正答が「自分よりも弱い者を見つけて自分に都合の良い同調圧力を掛け続ける」である事は知っている。

だが、人間が社会の一員として健全に生活する方法を問われた時に、底辺はこれ以外のスタンスを思いつかないし、取るつもりもない。

 

 

貴方と貴方の隣人の仲に尊厳ある事を祈る。

 

 

 

 

 

※高田屋嘉兵衛

江戸期の海運商。

徒手空拳で海運業界に就業し、26歳で自身の船舶を建造する事に成功する。

卓絶した実務能力と明朗な対人能力で近藤重蔵・間宮林蔵・最上徳内と云った蝦夷地役人の信望を勝ち取り、択捉航路の開拓やアイヌ族支援に活躍する。

ロシア使節レザノフの起こした日本部落襲撃事件に端を発した日露間紛争に巻き込まれて、ロシア側に拿捕されカムチャッカ半島ロシア基地に連行される。

虜囚の身であったがロシア語を習得し、捕虜身分のまま日露間の関係改善に奔走する。

嘉兵衛ら有志の活躍により日露間の紛争拡大は回避され、その時の交渉が後の日露通好条約締結の布石となる。

 

菜の花の沖〈1〉 (文春文庫)

 

その篤実な生涯は日露両国の史家から高く評価されており、

2006年にはカムチャッカ半島にある世界遺産・ナリチェボ自然公園の無名峰が高田屋嘉兵衛の名を冠してカヘイ岩山(скала кахей)と命名された。

 


 


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9件のコメント

  1. 1000$

    基本的に周囲も自分も話したがりなので、あまり苦労は感じてないです。
    ただ、目上の方と同席する場合は相槌を打つことを優先してました。
    一歩進んでうまく質問できるようになります。

  2. 質問に答えていただいた事に感謝します。人は皆コミュ障というのは盲点でした。少し気が楽になりました。人間関係を円滑にするために「聞き上手になる」というのはよく言われてる事ですが、本質ですね。自分の身の周りの上手くやってる人はみんなそうでした。何故自分はこれほどまでに他人に嫌われるのか、自分の欠点は何かと考え、試しにボイスレコーダーに自分の会話を録音して聞いてみました。結果は声に抑揚がなく機械が話してるように聞こえました。これでは相手に「お前の話なんて興味ねえよ」と誤ったメッセージを送ってしまいかねないわけです。上手く聞き手役になれるはずがありません。改善点が見つかったので、本を読んで実践していきます。

  3. 匿名

    ボイスレコーダーに録音して客観的な自分の喋りをチェックするのいいですよね。
    私はボイスレコーダーに録音した会話の自分の声が早口だったため、
    私って落ち着きのない人だなあ、とショックをうけました。

    人に不快感を与えるほどに清潔感がない身なりとかでなければ、
    あとは声の抑揚や喋るテンポを気を付けた方が、ルックスを磨くよりも印象操作には重要だと思う。
    「ラシド」の音階で喋るとポジティブに聞こえて、
    「ドレミ」の音階で喋るとネガティブに聞こえる、と聞いたことがあります。

    (最も、きつ音症の人なんかもいるんですけどね。)

    また、コミュ障について言葉で注意するより、客観的なその人の姿を録音・録画して見せた方が、有効なことがあるようには思います。

  4. teihen

    1000$様へ

    話を引き出すのが一番円滑でいいですよね



    あ様へ

    稚拙な回答になってしまって恐縮です。
    何かのお役に立てれば幸いです。




    5:44様へ

    客観的な容姿ほど怖い指摘もありませんよね・・・
    誰にとっても直視するのは勇気がいると思います

  5. 匿名

    コミュ障でもなんでも素直な奴は誰からも好かれるって電工のアルバイトでお世話になった親方が言ってた

  6. 匿名

    誠実なコミュ障を好きな人もいるでしょうけど、どの場所にも一人や二人いる自己愛強い詐欺師タイプにタゲられますよ、そういう人って。
    現実的にはつけ入るスキを見せないしたたかさは必要かなと。

  7. 匿名

    「素直」ってどんな状態だろう?
    その親方の言うことをすんなり聞く人のことだろうか?

    「誰からも好かれる」のは無理で好みの問題じゃないかな。

    コミュ障っていうのはそれこそ、言っちゃいけない事をいったりするひとも含まれているからなあ。
    知人の話ですけどバイトの休み時間に先輩に下ネタの話題を降られて、「発情期じゃないの?」と言ったらその先輩から上に伝わり、仕事を回してもらえなくなっていられなくなったらしいです。

    これ下ネタを降っている先輩にも問題があると思うんですけど、その知人は「素直」に「発情期じゃないの?」と思った事を口にしたんでしょうね


    あと、素直でも視野が狭い人はイラつかれたり反感を買ったりする。

    コミュ障って、
    「人のいっていることの意図が理解できない」人が多いから。

    理解できたとしても、とっさに適切な行動をとれない感じ。

  8. 1000$

    素直=屁理屈をこねない と理解してました。
    素直に「へえ、そうなんですか!」と応対できるというか。

  9. 匿名

    7です。

    素直=屁理屈をこねない

    かあ。

    私は何となく、
    「素直なものの見方=先入観をもたないでものを見ること」
    と考えていたから、
    それと定義として近いものがあるように思います。
    「へぇ、そうなんですか!」と自分の言ったことについて応対してくれる相手には好感を持つ人が多いですよね。

    ただ、自分で、「素直でいよう」と心がけるのは良いと思うんですけど、
    他人に対して「素直じゃない」と批判する人は良くないと思ってます。
    これは「素直」という言葉に対して小学生の頃から抱いてきた違和感。


    「自分の望む受け答え」をしない相手に対して
    「素直じゃない」と批判しているように感じていましたので。

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