どんな失敗をしても構わないが、失敗を怠る失敗だけは犯すべきではない

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このエントリーは昨夜、相談をくれた貴方に向けてのメッセージである。

連続通話のテンションで少しキツい言い方をし過ぎてしまった。

底辺は自らに恥じている。

故に、貴方に対して補足をする。

埋め合わせの意識など微塵も無い。

これは掘り下げである。

 

 

 

何故、商品棚に置いてみなくてはならないのか?

 

貴方には売れる技術が幾つかある。

にも関わらず、底辺がそれらの販売を提案した時に

「これは、出来る人は誰でも持ってる初歩的な技術だから。」

と言って売場に置く事を拒んでしまった。

その論理に従えば、寿司屋が寿司を握れなくなる。

寿司なんて寿司職人仲間なら誰にだって握れるからである。

 

 

この「売らない選択」のデメリットは何かと言えば、機会損失である。

しかも販売と学習の機会の両方を逃している。

少なくとも買い手市場においては、商品価値の高低有無を決めるのは買い手である。

(当然、売り手市場ではそれが逆になるが、売り手市場の商売人は底辺に相談を持ち掛けない。)

 

 

販売側にとってゴミであっても、買い手にとって価値があれば、その商品は売れる。

そして、ノウハウは販売と云う実戦の中でしか磨かれない。

今日売らなかったゴミは明日以降もゴミで在り続ける。

だが、商品棚に置き続ければ、「誰にとってはゴミではないのか?」をリサーチ可能である。

それが営業である。

 

誰だって下らない商品は売りたくない。

自分まで下らない人間に思えてしまうからである。

だが、最初に自分の下らなさと向かい合えなかった人間は、いつまで経っても価値を産み出せない。

練磨の機会を放棄してしまっているからである。

 

売り物の無い人間は、いつだって自分の卑小さに絶望する。

「客に売り場を見せたくない」、と云う心理にさえ駆られる。

これは正常な感性である。

その感性を恥ずる事はない。

 

だが、人間は手持ちのカードで戦うしかない生き物である。

貴方の競合者は、自分の手札がゴミ手である事実を直視し続けてきた。

故に、彼らはリスクを背負いカード交換を繰り返し、手札を戦える陣容に練り上げ終えている。

それが現状の戦力差の理由である。

 

誰もが商材を持たざるを得ない時代になりつつある。

誰もが自分のビジネスを持たざるを得ない時代になりつつある。

そして、IT革命によって購買者側には全世界の商品棚を比較検討する能力が付与されている。

つまり、ルーキーに不利。

大事な事だから、繰り返す。

 

必要な状況で必要に応じた商品・サービスだけを選択出来るようになった現在。

顧客には、手近な三級品で妥協したり、未熟者を育てる必然性がなくなった。

つまり、ベテランに有利でルーキーに不利。

それがフリーエージェントの現状。

 

だからこそ、ノウハウは早め早めに身に付けていかなければならない。

孟子曰く、拙といえども速を以てする有らば勝つ。

ビジネスが試行錯誤の上に成り立った自身の収益システム作りである以上、

迅速に錯誤を試行した者が有利なのである。

 

 

長々と申し訳なかった。

どんな失敗をしても構わないが、失敗を怠る失敗だけは犯すべきではない。

ただ、それだけを言いたかった。

 

貴方の失敗を祈る。

 


 


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10件のコメント

  1. 幸福賢者

    耳が痛い話ですね。
    人によって評価が違い、時によって評価が異なる世界では、
    誰もが一定数から必ず批判されざるを得ない。
    とりあえず酷評されることが、最初の一歩ということなのでしょうか。

  2. Y.T

    「とりあえずやってみる」と「すぐに直す」の精神は、自分にとって大事な武器ですね。特に後者があるから、半端な物を出しても気にならない。
    初歩的な技術なら沢山あるので、売りに出してみようかと思いました。(…売り場を整えるのが面倒ですが)

  3. za

    私も手持ちの商品に対して「こんなのどこにでもある」と思う事があり、「じゃあカテゴライズされていないモノを探そう」と、大それた、それこそ現実的ではない思考をしてしまう事がありますが、そうではなくもっと地道に、リサーチをしていきたいと思います。

  4. teihen

    幸福賢者様へ

    「酷評に優るレポートはない。」
    私はそう考えております。



    Y.T様へ

    売場を整える準備も、自分が稚拙なうちに経験しておいた方が良いです。
    勿論、差し引いてくれる事への期待が前提であってはなりませんが。



    za様へ

    市場は「どこにでもあるもの」の売り方も観察してくれてます。
    どうかこの一事も念頭に持って下さいますように。

  5. 匿名

    信長を扱った項に「信長の勝因は革新性ではなく、セオリーの墨守である」との言葉が
    ありましたが、今回の項もまさしくセオリーの墨守ですね。

  6. teihen

    11:57様へ

    セオリーって、時として矛盾した物があるようにも見えるのですが。
    遂行者の立場によって墨守すべき事柄は意外に限られてるのです。

    境遇を改善する為の選択肢は思う以上に少ないです。
    そして、それは本人が採りたくない手段であるケースが多いです。

    故に、改善は苦痛を伴うのです。

  7. 1000$

    私「師匠、成功するにはどうしたらいいんですかね」
    師「すぐやることや」(真顔)


    私も「誰でもできるから」と値段を下げ、経験つけたので値上げしても
    未だに「うわ、安!」っとビックリされることがあります。
    こうした「期待ギャップ」は自分が思っている以上に存在すると思います。

    もし、値上げに躊躇される場合、USPが第一の理由になると思います。
    前回のエントリーから引用すると、「廉価で情報提供」「すぐやること」
    は着手しやすいですね。
    最大公約数又は最小公倍数の顧客ニーズに応じて「合わせ技」を提供するのいいかもしれません。

  8. teihen

    1000$様

    貴重な体験談をありがとうございます。


    特に、

    >経験つけたので値上げしても未だに「うわ、安!」っとビックリされることがあります。

    の部分などは、より多くの方に知って欲しい事だと思います。
    業界人の「誰でも出来る」ほど、部外者にとってのギャップですしね。


    また、後半の「速度」「情報性」等に関しても、私は全面的に賛成です。
    その様な受注者様には予算を上回ってでも発注して縁を作りたいと感じますしね。

  9. 匿名

    キャッシュに化けてくれない!
    人に話せば必ず揚げ足取りと、嘲笑を喰う!
    一発目の商売の最初のうちはひたすらコレとの葛藤ですよね

    商売の積み木遊びは場数を踏んでくると世間や部外者の白い目も生暖かい熱視線に感じるようになりますが(?)、吹けば飛ぶような心理状況では「売らない選択」はどうしても正解に見えてしまう。
    売れりゃ100点売れにゃ0点。捨て台詞は決まって「やらなきゃよかった」

    でも昔作ったガラクタも後で見返せばなんかしら「おっ」てものがあったりなかったり。
    報われはしないかも知れないけど、どうせどっかで繋がってるから無下にできん。

    誰より早く速やかにしくじりたい。

  10. teihen

    2:45様へ

    >キャッシュに化けてくれない!
    >人に話せば必ず揚げ足取りと、嘲笑を喰う!

    全くの同感です。
    私の若い頃は本当にこれだけでした。


    そして、「どこかで繋がっている」の部分も賛同します。
    何もしていなければ、いつまで経っても繋がらないのが人生なので。

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