これからの社会についての解説とその攻略法について

images


相談を寄せて下さる方の多くが

「これからの世の中はどうなるのか?」

と底辺に問われるので、未来の概要だけ伝えておく。

 

そもそも未来がどうなるかは大体予想が付くものである。

社会はいつだって情報管理・運用のルール変更に連動して変化するからである。

 

例えば、ユリウス・カエサルが議事録の公開を採決した瞬間に元老院の権威が喪失する事が決定したし、

活版印刷が発明された瞬間に教会勢力の社会的地位下落も決まったのである。

重要な点なのであえて繰り返すが、社会とは突き詰めてみれば情報運用・管理システムに過ぎない。

よって、新技術・新運用法が編み出される度に社会が先端手法に対して最適化される事は自明の理なのである。

つまり今起こっている情報管理・運用法だけに着目していても、ある程度の未来像を描く事は充分可能なのである。

 

 

20世紀の構造と必勝法

 

 

20世紀はマスメディアが覇権を獲った時代である。

テレビ新聞・ラジオ受信機が爆発的に普及し、こと日本においては緻密極まりない新聞網が張り巡らされてしまったからである。

特にTVの存在は圧倒的で、『司令部で生産した情報を一方的に大衆に刷り込む』と云うマスコミニュケーションの目的を体現する事に成功したと言っても過言ではない。

故にTVは、資本主義国を支配する資本家資本侵略からの防衛を国是とする国の政府独占された。

(このエントリ-でユダヤVSスラブの構図に触れる気はないので安心して欲しい。)

 

だからこそ20世紀のライフハック術は、「TVを掌握する勢力に潜り込む事」で尽きた。

資本主義国家の若者はこぞってTVの番組枠を保有する大資本への就職を希望し、また才覚ある者は自身をコンテンツ化してスポンサーから大金をせしめた。

資本の優越を許可しない国家群の若者は役所に集まり、また政府に納得出来ない者は挙兵して真っ先にTV局を占拠した。

笑ってはいけない。

 

 

『マスメディアを軸にして全勢力・全階層が鎬を削る』と云う時代があり、その残滓が世界を支配している事には何ら変わりがないのだから。

 

 

もしも今が20世紀で、底辺が若者から人生相談を受けたならば、

「形振り構わず上京し、どんな手段を使ってでもTV権力に絡みなさい」

とアドバイスするだろう。

明らかにリターンが莫大だったからである。

 

 

21世紀の構造と攻略法

 

 

では、21世紀のライフハック術は「インターネットを掌握する勢力に潜り込む事」なのだろうか?

それもアリだと思う。

無論、誰がインターネットを掌握しているのかを正確に把握出来ればの話であるが。

それくらい、ネット概念を支配する事は困難である。

あの中国共産党ですらネット上では漢族のサンドバックなのだから。

(検閲に莫大な予算と膨大な人員を投下しているにも関わらずである)

 

では天下のグーグル様がネットを掌握しているのであろうか?

違う。

彼ら程度で管理可能なインフラに成り下がってしまえば、その時点でインターネットはマルチメディアでなくなってしまい、「解放者」が大量発生してしまうからである。

(解放者の人材はグーグル社が無限に製造してくれる。)

彼らは拡大を続け、結果として自らを希釈する。

その母体のアメリカと同様の末路を辿るだけの話である。

 

IT革命の本義は『発信機会の拡大』『仲介コストの極小化』である。

誰でも発信者になれる上に、よりダイレクトに市場に参入出来る。

それが、これから暫くのスタンダードとなる。

最終的には、「履歴書・職務経歴書」を就業希望先に提出すると云う現在の形式が廃れ、

「技能・実績」の見せたい部分を皆が公開するようになる。

良くも悪くもネットゲームのインターフェイスの様な社会が出来上がるのである。

何故なら、能力のある人々が既にそのシステムを利用して成功しているからである。

次は無能だが能力があると思われたい上に成功もしたい人々が、成功者の生き方を追従するだろう。

 

掘り下げて解説する。

20世紀の能力者は大学を出て大企業に就業しローンを組んでマイホームを入手した。

その模倣を無能力者が一斉に行った為に20世紀型の社会と経済が構築された。

だが、21世紀の能力者は大学に行かずに企業にも所属せずカローン商法には騙されてくれないのである。

その様を、21世紀の無能力者の多くが模倣する。

20世紀の追従者がそうであったように、21世紀の追従者も上手くは優越者を模倣出来ないだろう。

 

このタイプの社会を勝ち残るコツは、自分の商品力を高める事は大前提として、

都市型のコミュ力を身に着ける事である。

 

コミュ力には2種類あって閉じたコミュニティ内で発揮される同調圧力的な農村型コミュ力と、

オープンな環境で不特定多数を相手に発揮される都市型コミュ力がある。

藩・農村の代替品として発生した企業では農村型コミュ力が重要視されるのだが、

ダイレクトに人間が遣り取りする時代では都市型のコミュ力が必要不可欠となる。

 

Twitter等で炎上している人間を観察していれば理解出来る事だが、彼らもコミュ力はあるのである。

ただ、そのコミュ力が農村型の特定少数の中で評価される方向に偏っているので、

ネットと云う『都会』で田舎者ぶりを発揮して叩かれているだけなのである。

 

これからの時代の勝ち残りには、この都市型のコミュ力を修める事が必須条件となる。

(当然、法人であってもである。)

繰り返すが、このエントリーで述べるところの都市型コミュ力とは不特定多数を相手に必要とされる対人能力である。

対公能力と言い換えても過言ではない。

具体的に例を挙げれば、

 

・電車の相席者に不快な思いをさせない振る舞い

・コンパで孤立している人間を話の輪に入れる様な社交スタンス 

(家康はこうやって東北勢の懐柔に務めた)

・自分より立場の弱い人間に緊張を強いない人品

 

これらである。

要は、『営業活動が単なる日常になるので、世間様と云うお客様に嫌われない様にしましょう』と云う事である。

無論、ある意味こんなに困難な事もないのだが。

 

今回のエントリーでは一切突飛な発言はしなかったつもりである。

全てが世の常識であり、全てが皆の既知である。

少なくとも貴方はそう感じた筈である。

 

故に、1秒でも早くこれからの常識に適応して欲しい。

この過渡期に貴方が滅びない為にも。

About the author /


18件のコメント

  1. 1000$

    来歴や物語が人物評価の基軸になってきましたね。
    そりゃエゴサーチが流行るわけだ。

    いつだったか珍しくテレビを観ていると、
    企業による謝罪会見の”練習”がとりあげられていました。
    雪印はとちりましたが、赤福はうまいことやったわけで
    こうしたクレヒス・アドバイザー業務が今後のクローズアップされることでしょう。
    アメリカの政治家に着いてるようなやつが。

  2. 匿名

    ネットの登場によりマスメディアが凋落するとともに、
    誰もが発信する社会になってしまったわけね。
    やる気がある人には可能性がある、ネットは素晴らしい!と他人事として見てたら
    やる気がない奴もいつのまにか参加させられていて、どんどん発信しないと生きてけない、と。
    SNSなんてもともと仲間内でうぇーいなんてやるもんなのに全世界が見てるんだものなあ。
    そう考えると平安の日記文学も個人的なものなのにみんなが読んでたし
    昔からやってること自体は変わってないわけなんだね。

  3. teihen

    1000$様へ

    「ステルスするか好人物になるか」の極論の選択が迫られる訳なのですよ。
    そして、両方駄目な人間は前もって『自分が駄目である』と前置きしなくてはならない息苦しい時代です。


    4:00様へ

    そうなんですよね。
    本来、『参加機会』だった筈の技術進歩が『身に付けるべき常識』に変わって行く様は恐ろしい話です。

  4. 1000$

    ちなみに、ステルス方針をとった場合はどういった行動になるのでしょうか?

  5. teihen

    1000$

    自身のパーソナルな部分を見せない事です。
    一昔前で言えば、経団連に入らなかったり「私の履歴書」の取材を受けない事を心掛けておられる経営者の様なスタンスですね。

    これからの時代は、ユニクロの柳井氏ではなく、しまむらの島村氏の様に振る舞うべきなのです。

  6. ナイーブな人

    この記事を読んだあとに、国交省の2050年のグランドデザインなるもの(突っ込みどころ満載)を読む機会がありました。脳汁出まくりました。

  7. teihen

    ナイーブな人様へ

    今、検索して目を通して見ました。

    「団塊(それ以降の老人も)の医療費を自己負担にさせれば一瞬で解決する。」

    と私は結論付けているのですが、如何でしょうか?
    生き物なんて死んだ数しか生まれないのだから、子供が欲しけりゃ老人をサクサク消していくべきなのです。

  8. ナイーブな人

    以下論点がズレているようならすみません泣

    少子化、高齢化について、これらの問題の肝を世代構成比だとするなら(人口の減少ではなく)、高齢者の数は減らすべきですよね。

    具体的な案として、底辺様の案も一理あるとは思いますが、100%の同意はしかねますのでw自分で少し考えてみます(「生権力」の概念がヒントかなとふと思いました)。

  9. 匿名

    ハザール(⌒-⌒; )
    それはさておき、ハイエクのアトム化の議論を何十年ぶりかで思い出しました。ハイエクはアトム化した個人と個人を支配する国家を対比させましたが(1984の世界観)、今は、可視的な国家に代わり、不可視なもの(例えばクレヒス、ビッグデータもそうなるのか。 )が個人を支配しているんでしょうね。
    不可視な支配者は、国家と違い、ある意味シンプルな行動原理で動くことを踏まえ、底辺氏は、そのウラをかく方法や、個人がアトム化を脱するのに必要な考え方を説いておられる。なるほど。
    カエサルや活版印刷の例を見るに、情報管理が権力者の力の源であるので、情報管理への対処を身につけていなければならないのでしょうね。
    脱線失礼しました。
    グランドデザインとは渋い。儲けを狙うなら、ああいうのに書かれている施策が狙い目ですよね。

  10. 匿名

    少子化、高齢化問題とは少し違うかもしれませんが、消費税を廃止して還付税制にしてはどうかと。

    まず、収入があった人に税金をたっぷりかけて前もって取っておきます。→ 一定期間内に消費したら消費割合に対して還付を行います。

    メリットは消費税のような消費抑制効果がないこと。消費すれば得をして、貯蓄をすれば損をする仕組み。
    前もって課税しているので、タンス預金しても無駄。銀行預金に課税するのとは違う。

    医療費だろうが年金問題だろうが、日銀が印刷機で刷らない限りは世の中にあるお金引っ張ってきているわけだから、経済の血液たる金を細胞(国民)の隅々まで行きわたらせ、回し続ければ自ずと解決するのではないかと思います。

  11. teihen

    ナイーブな人様へ

    元々、戦前に日本帝国が拡張路線を採用したのも、人口が9000万人を超えて官僚がパニックになったからなのです。

    「自殺する者は愛国者だ!」

    と云う馬鹿げたスローガンすら生まれました。
    総力戦時代に人口が激増したのは単なる現象です。
    自分が部品だと云う当然の自覚がないから、それにパニックを起こすのです。
    現在も然り。

    人口は摂理に基づいて増減します、それを老い終った人間のポジショントークで捻じ曲げられる事は国家の大損失です。
    私は命が摂理に従う当然の社会を構築する事だけが、日本存続の道であると考えます。



    9:39様へ

    資本もある意味不可視な支配者ですよね。
    ステルス戦術などはユダヤ人が何百年も前に確立しているので、それを参考にするのが一番でしょう。

    ラビの教えである、
    「沈黙は変幻自在の力となる。愚者も黙れば賢者で通る。」
    には常々考えさせられております。


    10:15様へ

    国民がお金を使うのは、政府と国家が信頼された時だけなのです。
    残念ながら技術論ではこの問題は解決しないでしょう。

    誰も資産を放出しない=誰も為政者を信用していない

    なので、この点を根本から是正しなければ何ともならないでしょう。
    全ての経済問題は政治問題の一部分でしかないのです。

  12. 1000$

    ステルス志向の自分としては「空気人間たれ」が、ラビの格言でドンピシャですね。

    それよか、ここでハイエクをみるとは思わなんだ。
    さあ僕と一緒に、「隷属への道」をダッシュ!(白目)

  13. 匿名

    ムリゲーなんでさっさと消えたい所存です

  14. teihen

    1000$様へ

    そのうち、ハンドルネームさえもレーダーに引っ掛かる時代になるので(もうなってるか…)  
    『1000$』と云うネーミングに関しても考えておいて下さい。
    『5セント』とでも名乗らなければ書き込めない時代が来るかも知れないので。



    11:25様へ

    現代日本に生まれた時点でイージーモード。
    コツは、日本人が書いた攻略本を使わない事です。

  15. 匿名

    確かに底辺氏の言うとおりこの時代で日本に生まれたらイージーモードかも。
    スマホを皆が持ち、Facebookやツイッターを気軽に利用できるってのは凄いことじゃない?
    底辺氏の今回の記事みたく技能や実績もSNSでアッピールするようになると
    フォロワーが多く、評判も悪くない、そんな人物に依頼なりスカウトがあるかもしれない。
    でもそうなると今の世の中ってサラリーマンも含めて一億総自営って状況になりつつあるのかな?

  16. teihen

    2:15様へ

    元々、「終身雇用ホワイトカラー」自体が大量生産時代の特殊な産物ですしね。
    (専業主婦も)

    私は、
    「俯瞰で歴史を見ていればそれなりに攻略法は見えて来る」
    と考えております。

  17. 1000$

    橘玲の「貧乏はお金持ち」にあった、マイクロ法人の時代か・・・

  18. 特命リサーチ

    「政治力を発揮するには、それに先立って知的制海権と情報制空権を確保することが前提」(長沼氏 無形化世界~下巻p.225)

    うむ、この記事と合わせて自分に足りないものがワカッタゾ!
    できるかどうかは別。底辺からでは案外大変(てぇへん)なことですね。

あなたのコメントを投稿

メールアドレスは表示されません。*(アスタリスク)は入力必須項目です。