タイトルにもある通り、ダイレクトメールとスパムメールの記事である。
知っての通り、両方共社会の嫌われ者である。
何せ迷惑な上に、関心の無い者にとってはゴミでしかないからだ。
このエントリーは、ダイレクトメールやスパムメールの推奨記事ではない。
ただ、これらの手段が意識外であった人々にその手口を披露することにより、
ビジネスの幅を広げて頂こう、と考えての事である。
卑怯専門家にして姦策コンサルタントの底辺としては、
一応、これらの手口についても見解を示しておかなければならないからだ。
このエントリーを読んだからこそ、
DMやスパムメールと云う選択肢は消えた。
と云う結論も当然正しい。
【DMの相場】
ダイレクトメールの相場は1通100円程度。
共同DMなら30円程度。
反響率は0.1%あればいい所(無論メールの内容にも因るのだが)である。
【スパムメールの相場】
一件、0.1円から1円程度。
「スパム反響率についてのレポート(カルフォルニア大学)」
迷惑メールで医薬品の広告を3.4億通送信すると、1万人がサイトを訪問し、28人が購入することが分かった。
米カリフォルニア大学の研究者が、実際に迷惑メールを送信して実証的に調べた。
迷惑メールの反応率/成約率を数字で示した点は立派だ。
一方で、今回の調査手法は倫理的に問題があるかもしれない。
通信販売を行う企業や担当者にとって、レスポンス率(反応率。Webではクリックレート)やコンバージョンレート(成約率)は切実な数字である。
N人に広告や勧誘を行って、n人がWebサイトを見に来たり資料請求をしたら、「n÷N」がレスポンス率やクリックレートになる。
購入や登録までたどり着いた率がコンバージョンレートである。
いずれもパーセントで表すことが多い。
迷惑メールの内容に反応する人は少ない。
それを補うために、「大量に迷惑メールを送信することで悪のビジネスが成立する」──これが長らく定説だった。
しかし実際のところ、迷惑メールのクリックレート(文中に書いてあるURLをクリックしてサイトを訪問する率)や、迷惑メールで紹介している商品を購入するコンバージョンレートは不明だった。
アングラビジネスなので、数字が表に出てこないのだ。
迷惑メールがらみで逮捕者が出ると、警察発表や裁判資料として数字が出てくることがあるが、宛先のメールアドレス数や送信した件数などの前提条件が不明確で、率を計算する根拠にはならなかった。
実証的な調査で率を計測することは価値がある。
そう考えた米カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者は、迷惑メール送信者のボットシステムに“便乗”して、
迷惑メールのクリックレートやコンバージョンレートを調査し、
2008年10月末にアメリカで開催されたACM(米情報処理学会)のカンファレンスで発表した(論文PDFはこちら〈英文〉)
【記事紹介】 ギガジンから引用
ドイツ有数のITセキュリティー企業「G DATA」によると、
「パートタイムのスパマー」は4億通のスパムメールを送り月収は7000ユーロ(約108万円)ほど、
そのほかの「マネーランナー」と呼ばれるスパムメールを送っている人々の場合は
1ヶ月で5000ユーロ(約77万円)ほどの収入があるとのことです。
戦慄の「スパム・ビジネス」の実態は以下から。
まずは価格の相場を見てみましょう。
2000万通のスパムメール送信:350ユーロ(約5万4000円)
500万通のスパムメール送信(自分でスパムメールを送信するスターター・パッケージ):140ユーロ(約2万1000円)
1000万通のメールアドレスリスト:100ユーロ(約1万5000円)
オンラインゲーム「ウォークラフト」のアカウント1つ:6ユーロ(約930円)
クレジットカード情報1つ:3ユーロ(約465円)
カスタマイズされたトロイの木馬:35000ユーロ~(約542万円~)
公開されていないセキュリティホールの情報:500ユーロ~(約7万700円~)
例えば、1日に20時間、1ヵ月に20件のオーダーを受ける場合は4億通ほどのスパムメールを送り、月収は7000ユーロ(約108万円)。
スパムメールを送るという最小限の労働時間の「マネーランナー」と呼ばれる人々の場合は1ヵ月の収入が5000ユーロ(約77万円)になる、というわけ。
スパムメール送信がなかなか無くならないわけです……。
【スパム戦法で儲ける事の出来る業種】
ダイレクトメール・スパムメールを一纏めに論ずるのは乱暴極まりない事だが、
不特定多数に、一定の費用を投じて、相手の承諾無しに接触を図るのだから、
当然、スパム戦法が有効な業種は、
○高単価
○高粗利
○ニッチな業界
△DMを出していない業界
の3業種が挙げられる。
△印を「DMを出していない業界」に付けたのは、
業界がDMを思いついていないパターンと、
実践したが効果なくDMから足が遠のいた業界に2分されるからである。
貴方の業界が当て嵌まらない場合でも、
業界自体がスパムと親和性が無いのではなく、
現在の業態が非スパム的に展開しているだけかも知れない。
底辺はスパムを推奨しない。
但し、ビジネスを行う以上は、
「スパム的な手段を取れるか否か?」
「その場合のリターンとリスク」
は絶対に念頭に置いておくべきである。
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