【就活が上手く行かない貴方へ】  就職への裏口について



何度か就活に関するエントリーを書いた所為か、相談メールに就活関連のものが増えた。

「私はニートですよ?」

と何度底辺が念を押しても、この手の相談が絶える事はない。

それ程、世に働き口が無いのだろう。

ブログで何度か触れた所為か、底辺の経歴もよく尋ねられる。

自分では意識してなかったが、会社員と公務員の両方を経験している人間はそれなりに珍奇であるらしい。

確かに、どちらにもなれずに困っている方からすれば秘訣の一つも聞きたくなるものなのかも知れない。

僭越ながら私事を語る。

 

 

公務員

 

底辺が公務員試験を受けたのは高校在学中の事である。

今思えば、あれこそを新卒カードと世間は呼ぶのだろう。

底辺の母校は裕福な地域の公立高校で皆が進学するのが通例だったので、底辺は相当珍しい部類だったらしい。

他の人間が大学の願書を出す頃には底辺は公務員試験に合格していて、合格以降は殆ど学校に行かなかった記憶がある。

出来得る範囲で独力で決めてしまったので、担任や進路担当には事後報告となってしまった。

その前後だったと思うが、

「底辺君の完結性は長所であり短所だね」

と云うニュアンスの指摘を受けた記憶がある。

ただでさえ愚昧な底辺の若年期の事である、当然彼の発言の趣旨は良く解らなかった。

この歳になって、微かに彼の指摘に賛意を感じ始めた。

謝辞の一つも述べるべきなのだろうが、底辺は彼の名を覚えて居ない。

 

話が逸脱した。

当時、何十倍もあった公務員試験に何故底辺が受かったかの話。

とりたてて秘訣は無い。

強いて理由を挙げるなら、

底辺は自分に可愛気がない事を知っているので、昔から可愛気のある人物像を作る様に心掛けていたことが一つ。

(面接の心証が志願者の中で一番良かったらしい。 随分後で教えて貰った)

 

そしてもう一つ理由があった。

役所の採用担当の人間に願書の書式を尋ねに行くフリをして、

己の心証を高める様に幾つか振る舞ったのだ。

 

【偶然、目に入った見所のある志願者】

 

相手にそう錯覚させれば、採用試験に受かる事を底辺は知っていた。

何故なら、伝記でも漫画でもエッセイでも民話でも、このパターンは踏襲し続けられているからだ。

当時の底辺は若く、当時から底辺は恥知らずだったので臆面も無く冒険させて貰った。

簡単に合格した。

 

公務員を退職した事を何度か

「勿体ない」

と指摘された。

 

だが、得るのに苦労しなかった物には存外愛着が湧かないものなのだ。

別れ際の美男美女が酷薄なのも、その理由に因る。

 

 

会社員

 

正式に私企業に就業したのは2回だけである。

2回目の就職をする前は引越の日雇い人夫をしていた。

自衛隊崩れの男とコンビで冷蔵庫やタンスを運んでいたのだが、

ある日その男が、

「底辺君、今年の夏は殺人的な猛暑になるみたいやで!」

と教えてくれたので、ホワイトカラーになる事に決めた。

その男は貨物用のコンテナに隠れ住んでいたのだが、その年の夏をどうやって越したのかは知らない。

自衛隊の訓練マニュアルに酷暑の対処法がある事を祈るのみである。

 

 

 

就職難の時代で競争率は高かったようだが、すんなり入れた。

無論、底辺が優秀だった訳でもコネがあった訳でもない。

面接時の底辺の業界知識が卓絶していた上に、社風に最も合致した人材だったから採用されただけである。

 

無論、底辺に知識はなかったし、組織人としての適性は全くない。

何故、企業にそう錯覚させたかと言えば、

2回とも標的にした企業のゴミを盗んで、攻略法を練ったからである。

本当にただそれだけである。

 

経営者が直接面接するパターンと従業員に面接されるパターンの両方を想定しておけば、面接は何とでもなる。

経営者の利益と従業員の利益が相反する事位、世間知らずの底辺ですら知っている事である。

後は権限を持っている者に迎合しておけば間違いない。

 

ワンマン型の経営者に面接されるなら、使って面白そうな道具を演ずるのが楽だし、

担当者に部品として検分されるのなら、歯車の整っている箇所を見せるべきであろう。

 

 

話はこれで終わりである。

 

 

 

総括

 

地球の人口は50億人。

子供の頃、底辺はそう習った。

2011年には70億人を突破した。

20億人増えたのだ。

底辺の学生時代に冷戦が終わった。

ロシアと中国が経済戦争に乗り出した。

愚かなる老人達は「市場が増えた」と見当違いな喜び方をしたが、

我々は彼らが商売仇であり、オブラートに包んで表現しても戦略的競争相手である事を知っている。

老人が敵のプロパガンダを真に受けている間、我々は踊らされている老人の醜態を目の当たりにし続けていたからである。

 

 

話を卑小な日常に戻す。

椅子取りゲームの参加人数が20億人程増えた。

加えて、昨今の一部の富者にのみ有利なボーダレス化である。

 

我々の労働とは、

精強なるロシア密漁者と漁場を奪い合い、

狡知の漢人から代金を回収し、

機略に富むナイジェリア商人と英語圏ポルノ市場での覇を競い、

インドの児童労働奴隷と低賃金を競い合う。

そう云う性質のものに変わった。

 

一昔と比べて、相当剣呑な時代になっているのである。

並の規格品が労働市場で必要とされる筈もない。

 

故に、労働者が自分と云う商品を売り込むにあたっても、

商品価値を高める工夫が必要とされるようになった。

 

「頑張ります」

 

を売り物にするのは一番の愚策である。

今の時代、大抵の人間は頑張っている。

日本には努力教の信者が多いので、貴方のそれはさして売り物にならない。

砂漠で砂を売るが如く徒労に終わるであろう。

 

貴方が並み以上の卓絶した人間なら、素直にスペックをアピールするべきであろう。

そうでないならば、競争相手と同じ土俵に上らない事である。

履歴書の束の中で付箋を付けられる様に持っていかなくてはならない。

 

「能力的には並なんだが、彼にはこんなエピソードがあった」

 

と相手に記憶させる事が出来たら御の字である。

 

ゴミを漁れとまでは言わないが、

時代が時代であるので、最後の手段の存在位は知っていて欲しい。

話は以上である。

続きはない。

今すぐブラウザを閉じて、貴方の正統に帰って欲しい。

そして、職探しも人生も全て成功させて幸せになること。

 

不再会を祈る。

 


 


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8件のコメント

  1. 匿名

    底辺君のコンテンツで一番面白いのが本人なんだよな。
    熱さと冷たさのバランスが絶妙

  2. 匿名

    >「頑張ります」を売り物にするのは一番の愚策である

    頑張った奴が勝利してこそドラマが生まれるんだよ(震え声)

  3. 幸福賢者

    供給過剰な業界を避けて、穴場を探すべきだと思いますね。
    人が足りないところ結構あるのですが、誰も気づかないのです。

  4. 匿名

    このブログは生々しい事ばかり書いてる癖に妙に締め方が詩的なんだよな。
    だから読むのやめられん。

  5. teihen

    11:19様へ

    実物は大して面白みのない男だと思いますよ



    7:44様へ

    仰る通りです。
    ですが、ドラマは魅力や能力のある人間の直向きな姿が支持されているだけで、
    努力そのものは売り物にしてないのではないでしょうか?



    幸福賢者様へ


    賛同します。
    もっとも、穴場を探す事が一番の難事なのですが



    12:25様へ

    自称ラノベ作家ですので、多少は韻文性が零れてしまうのです。

  6. 1000$

    人物像を装う。→これはわかる。
    ガーボロジー→底辺氏はスパイか。ナポレオン・ソロか。

    よく、面接ではすべらない話をしろ。と助言しております。
    エピソードを通じてキャラクターを理解するのが面接ですから、
    すべらない話を持つことで貴方を印象づけることになる。
    とのことからです。

    この考えは間違っていないことを再確認しました。

    そしてやはり、手間ですが分析を重ねることで一定の攻略法が見えてきますね。
    売上のように数的ボーダーラインが明確化しているならともかく
    書類の分析と類推というのは表立ったものではないので需要があるかと思います。

    底辺氏がこの知識を公開した暁には、それを礎にシュレッダーを売り込もうと算盤を弾いております。

  7. teihen

    1000$様へ

    当時の私はゴミ漁り位は、どの希望者もやっていると考えていたのです。
    思えば若かったです。

    「すべらない話」に関しては、面接を営業に置き換えても意味が通りそうですね。

  8. 1000$

    >どの希望者もやっている
    人の行く 裏に道あり 花の山、というわけではありませんが
    当たり前になって目を付けていないところを突いた底辺氏の勝利だと思います。

    リクル○トの海老原何某は「面接は商談だ」といっていたので、意味は通ると思います。

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