【女騎士触手2.1巻web限定公開版】 女騎士の僕が奴隷娼婦身分にまで落魄れて士官学校時代に小馬鹿にしていた愚鈍な後輩の慰み者になる訳がない



私が砲兵科の設立に奔走していた当時こそが、今となって考えて見れば人類史における(非文明圏も含む)大きな転換点であった。

思いつくままに挙げてみても、

 

戦争技術の飛躍的進歩により騎士階級の存在意義が失われた事。

古き良き封建制度の破壊者であるクロエ様が歴史の表舞台に颯爽と登場した事。

北岸国が連合国を離反して我が国との協調路線を宣言した事。

極東の蛮族・頭ウンコ族が文明圏への加入を宣言した事。

マスメディアの概念が誕生した事。

 

と、確かに特筆すべき点は多い。

愚かな事に、当時の私は日々の任務にかまけてこれらの事象に対して全く鈍感であった。

だが、この年齢になって昔話に興じると、田舎出の丁稚小僧や無字の港湾人夫として当時を過ごした者ですら、急激過ぎた時代の変化に日々怯えて息を潜めて暮らしていたと語る。

どうやら呑気なのは私だけだったようである。

その後、当の私は結局、女の身(公的には男性戸籍)で砲兵総監の顕職まで栄達してしまうのだが、

この事実は当時「世界の終焉」を象徴する一大凶事として文明圏の有識者全てに多大な衝撃を与えたらしい。

(やっぱりオマエラ私が女だって、わかってたんじゃないか!)

今思えば、世間様に対して申し訳ない事をした気もするが、よくよく考えれば周囲が私に相続権と素敵な旦那様を素直に寄越せば済んでいた話なので、それは世界の自業自得である。

もっとも、当時の私にとっての衝撃は、私も所属する悪姉の派閥にオナニア・ローランドが加盟した事に尽きた。

それまでは性倒錯者としては悪姉こそが天下一等の達人とされていたし、取り巻きである私やクロエ様も一角の実力者であると密かに自負していた。


だが、変態界の超新星であるローランド女史の登場によって我々の薄っぺらいアイデンティティは惨めに粉砕されてしまい、あの悪姉ですら性倒錯者を誇る事はなくなった。

オナニア・ローランドはその後も変態道を邁進し、人類が顔を赤らめながら震え声で伝承していた全ての変態行為を体系化し公開周知する事に成功する。

この逆偉業に要した時間は僅かに10年弱。

その間、父君のテッド・ローランド卿は狂死し、兄君のギブ・ローランド街道局次長補佐は自決する。

彼女の縁戚である事を恥じたローランド一門も分家を含めた全てが姓を捨てて逐電し、その多くが窮死した。


こうして、オナニア嬢はその不道徳により建国以来絶大な権勢を誇り続けた名門ローランド家を徒手単身で滅ぼすに至る。

聞けば、国外においてもローランド姓を名乗っていた者は全て改名してしまい、地球上からローランド姓は消滅してしまったらしい。

太古の大逆の一族でもここまでの仕打ちは受けなかったであろう。

全く以て酷い話である。

オナニア・ローランドは今でも探究心を失う事なく精力的に変態道を邁進しており、最近ではその情熱は主に性具の開発に向かっている。

日々、実験台にされている私が言うのだから確報である。

 
いずれにせよ、オナニア嬢が自閥に入った事により、当時の私達は変態道で名士顔する路線を断念せざるを得なくなった。

悪姉とクロエ様そして私は落胆し、より一層仕事への逃避を強めることになる。

小物の私の現実逃避は、せいぜい緩衝国の建国と南境国の滅亡を手伝った位で終わったが、

悪姉は主家からの簒奪と自国建国を成し遂げてしまう位には落胆したし、

クロエ様に至っては資本主義世界の絶対支配者として君臨してしまう程に落胆した。

小物の我々を嘲笑するようにオナニア嬢は伝説を生み出し続け、在命のまま神となった。

世間に蔓延する新興の邪教淫祠はその9割以上がオナニア嬢を祭神として崇めているらしい。

先日、警察大臣に就任したチェンバレン君が眉を顰めながら教えてくれた。

「何とかなりませんかねぇ?」

と改善案を求められたが、そう云うピーキーな問題を閨房で相談する彼の神経を疑う。

(君が士官学校時代から全く進歩してない事について、先輩として指導不足を悔やむよ)

 

 

話が脱線した。

それ位、オナニア・ローランドの存在は圧倒的である。

認めたくはないが、私がこの様な淫猥な手記を出版可能であるのも、オナニア嬢が一代で人類の性観念を革新してしまったからである。

一昔前であったら、私の如き姦婦は火炙りの刑に処されていたであろう。


 

その日のチェンバレン君は帰り際に、

「最近の若者は自慰の事を『オナニー』と呼んでいるんです。 それも、世界的にですよ! 本当ですってば!!」

と興奮気味に語った。

幾ら何でも、そんな莫迦な話がある訳ないだろう・・・

昔から軽率で誤報告の多い男であった。

こんな馬鹿が大臣になってしまうのは、平和な時代の数少ない欠点である。

 

(女騎士触手2.1巻完結)

 

 

 

 

 

 

底辺からの御詫び (に偽装した言い訳)

 

女騎士触手シリーズの正式名称は、

女騎士の僕が「らめぇ」や「ひぎぃ」フラグを懸命に立てながら女忍者軍団の触手忍法と祖国の存亡を掛けて対決するハメになった件について

なのだが、2巻まで刊行した現在でも女忍者軍団は登場しない。

2刊の巻末が女忍者の接近を予告する一文で結ばれているだけである。

本作の構成上仕方のない事なのだが、タイトル詐欺と誤解されるのもアレなので醜悪に言い訳をする事にした。

 

 

【底辺の言い訳】

 

 

a,「くノ一の術」と云うハニートラップ技は存在したが、実在が確認されると言われている望月千代女ですら職業忍者とは言い辛く、結局女忍者はファンタジー

 

b,エドワード3世のガーター騎士団にその妃フィリッパが騎士として任命されているが職業騎士とは言い辛く、結局女騎士はファンタジー

 

c,忍者・騎士共に封建時代の産物であるが、日本と欧州は互いの封建時代において極めて接点が乏しい。

 

 

以上の3点を踏まえて冷静に考えれば、 「女騎士」「女忍者」が接点を持つ機会などは絶無と言っても過言ではなく、

例えライトノベル上とは言え、両雄(両雌か…)の邂逅は安直には演出出来ない。

 

これが本作がそのタイトルに反して未だに女忍者を登場させていない理由である。

ちなみに触手も当然未登場な上に、「らめぇ」「ひぎぃ」の台詞も作中になし、

更に加えると、主人公である女騎士の一人称は「私」である。

(軍人の一人称は訓練課程初期に適切なものに矯正されるのが万国共通の通例である。 普通、軍人が「僕」とは言わないだろう・・・)

 

断じてSEO対策でこの命名が為された訳ではない(棒)

なので、検索から入って騙された方は大目に見て頂く事を願う。

 

女騎士の僕が「らめぇ」や「ひぎぃ」フラグを懸命に立てながら女忍者軍団の触手忍法と祖国の存亡を掛けて対決するハメになった件について (女騎士触手)女騎士の僕が「らめぇ」や「ひぎぃ」フラグを懸命に立てながら女忍者軍団の触手忍法と祖国の存亡を掛けて対決するハメになった件について2巻 (女騎士触手)

 

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4件のコメント

  1. 匿名

    タイトルの割りに内容が上品で良かった(小並)

  2. 匿名

    一瞬読むブログを間違えたのかと思いました。
    このTシャツはちょっと恥ずかしいなあ。

  3. 1000$

    あのとってつけたような表紙と内容の乖離がまた…

  4. teihen

    2:40様へ

    どの辺が上品なんですかね(ゲス顔)



    9:44様へ

    このTシャツがトレンドなのです。
    私は着ませんですけど・・・



    1000$様へ

    まあ、表紙を作ったのが私なので、
    取ってつけた観は諦めて下さい・・・

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